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2013年3月18日 (月)

排除された若者は家族が支えている

──ヤンキー文化のマイナス面をどう打破するべきでしょうか。

 近代的な個人主義を再インストールすることだと思う。

 体罰が強要されるのはスポーツマンの個人主義が認められていないせいだ。技量の不足は未熟さの表れであり、未熟な人間の権利は制限されて当たり前と考えてしまう。

 学校で教える徳目(道徳の内容)から協調性を外すことが必要かもしれませんね。協調性だけを強調するカルチャーが、ムラ社会におけるいじめのロジックを補強している。一人だけ変わったことをするやつはいじめていいという話につながっている。

 あくまでも個人の権利を尊重することが最優先事項で、協調性は2番目か3番目に大事であると教育しないと、いつまでたってもヤンキー的な、個人よりも集団を優先する論理がまかり通ってしまう。個人よりも家族、個人よりも地域、個人よりも学校。今起きている問題はすべてこのロジックに起因している。

 ただし日本的集団主義のカルチャーは簡単に否定できない面もある。集団主義が世間という相互監視システムを作り上げ、突出した犯罪はめったに起こらない。薄い毒をみんなで共有することで、濃縮された毒が1カ所にたまるのを防いでいる。日本社会は世界にまれに見る平和な社会で、治安にかけるコストも低い。ただ、この平和を維持している空気が、社会の天井の低さ、閉塞感につながっている。

 典型的なのは、日本における引きこもりの多さとホームレスの少なさでしょう。若年ホームレスだけ見れば1万人いない。米国には100万人、英国に25万人いるのに日本は異常に少ない。それがどこにいるかと思ったら家の中にいる。引きこもりという形で。排除された若者は家族が支えているんです、絆で。

 こうしたこともアゲアゲの景気のよさにかき消されていく。何だかんだ言っても景気がよくなれば国民の気分はよくなる。よくなれば弱者の存在は目に入らなくなる。安倍内閣が景気最優先と掲げたのは、目くらましとしては最高でしょう。

 

斎藤環 東洋経済

日本では,毎年高校を中退する若者が年間30万弱、その半数がいわゆる通信制の高校に転学する。しかし卒業を果たすのはさらにその半分。残りの半分は引きこもりの予備軍になっている。

学校の人物評価に『協調性に欠ける』というものがある。日本社会はこの協調性を特に重んじてきた。アウトローは厄介者扱いを余儀なくされる社会、それが日本だ。不登校や引きこもりの問題だクローズアップされたのは、ちょうどバブルがはじけた頃からだ。

バブルが始まり、国民が中流意識を持ち、豊かさが国民の性格を変えた。その結果訪れたのは雇用制の変革だった。僕はすべての諸悪の根源は、派遣社員の雇用制にあると思っている。

終身雇用制の是非はそれぞれあるだろうが、会社を簡単に替える風潮が、退学者や離婚率の増加とリンクし、労働力の低下を招いたと思っている。

少子化に伴い、子どもの教育の質が上がったと感じている方も多いかも知れないが、僕は全くその逆を考えている。子どもが多ければ生活が大変。子どもの子育てに自分の人生を全て注ぎたくない。そんな親が日本では増えてきた。生活が大変だから子どもを作らないのではなくて、自分の暮らしの自由度が奪われるから、子どもを作らいないという潜在意識が蔓延している。

つまりヤンキーなのだ。結婚しなくても性には困らない日本。学校にいかなくても家庭が保護してくれる日本。斎藤氏が言うように、排除された若者は家族が支えている。

可愛い子には旅をさせよ、などという思想は消滅した。引きこもりを許すのは家族の愛や絆ではなくて、単なる育児放棄なのだ。大人になってしまた幼児の育児放棄。テレビの前に子どもを座わらせているのも、ゲームを買い与えピコピコさせているのも、携帯を小学生の頃から与えているのも、気づいていないだろうけれど育児放棄である。

共働きになって、保育所が不足している。本当に共働きが必要なのだろうか。自分の子どもを育児するより、外で働くことのほうが重要だとしたら、こどもを産むという行為は何だろう。お金が全て優先する社会に、反逆するヤンキーな親が増えれば、日本は変わって行く。僕はそう信じている。

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コメント

こんばんは。時々訪れては、まとめ読みさせてもらっています。
地に足をつけて独り立っている、かねごんさんは素晴らしい。

「雇用制が諸悪の根源」その通りですよね、本来の日本人には清く貧しく美しく が似合うと思っています、本当の豊かさはそこにあると。
見栄さえ捨てれば、お金が全て優先する事は無い、けれど指導層は見栄の塊で、国民を無視して国家破綻させてます。


(かねごん)
ブブタン様コメントを頂き有難うございます。
私の稚拙なブログをお読みくださり恐縮です。
勝手に後半のコメントを削除させていただきました。申し訳ありません。
ご提案の件に関しては、考慮してみたいと思います。詳細を教えていただければ助かります。

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