あるものは突然なくなるし、ないものが突然やって来る
転がり落ちたえんぴつが机のそばにある。
うたた寝をしている君は、疲れているようだが寝息の君は若さのど真ん中だ。
若いということはちょっと皮肉なものだ。
力が満ち溢れているのに、残念ながらそれを拡散させる叡智も財力もない。
転がり落ちたえんぴつのように。
しかし、うたた寝をしているその君のハートや頭脳は、目覚めるだけで地球や宇宙をぶっ飛んで行く。
目覚まし時計は何時にセットしたのだろうか。
誰かが起こしてくれるまで惰眠を貪るのだろうか。
それは君の自由意志だ。
大人になるとやたらと今度はえんぴつで書きなぐる。
幾多の請求書や領収書を。
しかし今度は皮肉なことに若いころのような体力がない。
うたた寝のつもりが朝まで寝てしまうこともしばしばだ。
若い頃は一生懸命声を出しても、なかなか周りが聞いてくれないものだ。
そのいらだちは、爆発しそうな性欲と同じで厄介だ。
しかしタイミングはいつも完璧だ。
神様は必要な学びを余すことなく与えてくれる。
平等じゃないって?
そう平等じゃない。
しかし数千年の単位で見れば、間違いなく平等だ。
だからちょっと頭が良いとか、カッコイイとか、財力があるからと言って、そんなことで有頂天になってはいけない。
あるものは突然なくなるし、ないものが突然やって来る。
それが人生だ。
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