失敗と成功
頑張って努力したことが報われないと思うことは多々あるだろう。
受験もそうだ。もちろん仕事もそうだ。
その結果が失敗だったのか成功だったのかは、実はすぐには分からないものだ。将来自分を振り返った時に、その答えは見つかる。
幸福感と言うものは、実に希薄なものだ。他人のちょっとした言葉や、その日の天気に左右されるほど希薄なものだ。そんな不安定なもののために、自分の価値を決めてしまうことは残念なことだ。
自分が持っていなくて他人が持っているものに人は憧れ、時にジェラシーを覚える。お金だったり、学歴だったり、恋人だったり、家庭だったり。
自分が持っているものに目を向けず、持たないことに意識が行ってしまう。それが現代社会の病理だ。
常に比較をして僕らは生きている。成績も、収入も、容姿も。そして勝手に自信を喪失し、自分の価値を貶めていく。
所有は幻想だ。たとえ広大な土地を手に入れたとしても、それは本当はあなたのものなんかじゃない。生きている間、ほんの一瞬借りているだけだ。その意味ではお金も家族も全く同様だ。僕らの所有物など何もない。
所有は傲慢さを生じさせ、自分の姿を見失う。
国境も領海も、そして土地の境界線さえも、本来は地球のどこにも存在しない。鳥や動物達や植物には、そんなものはない。人間だけが、理屈をつけて血を流している。実に愚かだ。
成功という言葉があるから、成功があると思っているだろうけれど、あなたにとって成功とはなんだろう。人より秀でることだろうか。お金を自由に使えることだろうか。もしくは自分の自由な時間を持つことだろうか。
スポーツの大会で優勝することが仮に成功だとしたら、優勝者以外は失敗になる。しかし誰もそんなふうには思わないだろう。
人生も同じはずだ。失敗は存在しない。失敗と思えるのは、他人と比較した時の挫折感であって、自分の内面の問題ではない。
もう気づいたろうか。僕らは比較という悪魔のささやきに脅迫されて幸福感を手放してしまっている存在なのだ。僕らは完璧な存在だ。生まれてそして生きて死んでいく。誰にでも平等に訪れる時間の流れのなかで、演じる人生のキャスティングミスなどない。全てが完璧なのだ。
だから自信を持って、自分の弱さや自分の想いに誇りを持とう。あなたの想いはあなただけのものであり、あなたの個性そのものだから。
« 必ず人生は変わる | トップページ | 花は咲きたがっている »
「受験生諸君へ」カテゴリの記事
- 謙虚に淡々と(2016.03.08)
- 受験勉強は人生の修行(2015.12.17)
- 僕らは彷徨える子羊ではない(2015.12.09)
- 努力は努力する人間を裏切らない(2015.06.25)
- しょせん幻想に過ぎない(2014.10.26)



コメント