最近のトラックバック

« 僕の英語修行は続いて行く | トップページ | 存在するのは個の力だ »

2013年1月 6日 (日)

貧富の格差が拡大する社会に幸福はやって来ない

日本の企業がおかしくなったのは、バブルの崩壊以後だという通説がまかり通っているが、僕は人材派遣の慣例が、企業と労働者の信頼関係を損ね、産業構造の溝を深くしてしまったと考えている。

いっぱい働いても働かなくても給料の評価が変わらないとなれば、労働の意識は衰退し、会社に対する忠誠心も生まれない。バイトや派遣の勤務者は、自分よりろくな仕事をしない正社員を目の前にして、労働の本質を見据えた意識が、麻痺していく。

大学を終えても仕事がないと言うが、大学で得た知識や資格にプライドがないから、そんなことになってしまっているのではないだろうか。これは1流であろうが3流であろうが関係ない。

高い授業料を払ってもらい、学んだ4年間の中身に自信がないのだとしたら、その努力不足をどこかで穴埋めしなければならない。

毎晩酒を飲み、パチンコに通い、夜な夜なエロサイトを見ている学生に未来があるとするならば、それは気づきだろうと思う。

仕事が無くても、放射能がばらまかれてもアクションを起こさない若者たちを見て、気骨がないと嘆く大人が多いけれど、そんな若者たちが育ってしまった一番の要因は、大人の恋愛観、結婚観にあると僕は思っている。

つまり俺が食わせてやるという男がいなくなり、本来子どもの教育をするべき一番の要のお母さんの存在を家庭から追いやってしまったことにある。これは慚愧に堪えない。

非難を承知で進言するが、労働に於ける男女平等を全面に押し出し始めてから、日本の社会はおかしくなった。子育てをしたくてもできないお母さんの存在が、日本の子どもたちの精神を弱体化させた。

2歳や3歳の幼児は、いつも母親がそばに居てくれることで、それだけで精神が強くなっていく。絶対的母親の愛は幼児には欠かせない。

かつての日本の会社は、男性社員が結婚をすると、その妻・子どもをふっくるめて、面倒を見てやるという気概があった。その気概に応えるべく男は仕事に邁進した。それが高度経済成長を可能にした。

共働きが普通になった。子育てをしたくてもできないお母さんが増えている。自立する女性などというキャッチフレーズを作り出した存在である女性が、幸福でなかったりする現実を見ると、僕はジェンダーなどという言葉を口にする女性の悲しみを逆に考えてしまう。

男性より女性の方が知的だ。男の僕はそれを半世紀以上の人生の中で何度も実感した。だからこそ彼女たちに子育てを真剣にして欲しいと思う。

バイトや派遣で会社を何とか切り盛りしようという実情は、痛いほど分かる。しかしそのことで、日本人の教育の根源である子育てを危機的状況にしていることを思って欲しい。

貧富の格差が拡大する社会に幸福はやって来ない。

にほんブログ村 教育ブログ 塾・予備校教育へこのブログが一人でも多くの皆様の心に届いて頂ければ幸いです。応援の一押しをお願いします。

« 僕の英語修行は続いて行く | トップページ | 存在するのは個の力だ »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

う~ん、ブログの主旨とは違いますが、男は外、女は家という考え方自体、理解出来ないというか。男も女も海に山に畑に出掛けていた地域が出身地だからそう思うのかもしれませんが(そうしないと生きていけなかったというのは今にも通じるものが有るのか)、男は外、女は家みたいな考え方自体が一部の中間層や富裕層の人の考え方としか思えなくて。原発に限らず、議会制民主主義への諦めというのも有るのかなとか(原発立地自治体には原発を支えてきたという誇りも有るのだろうし)。

(かねごん)
まっしゅ様コメントを頂きありがとうございます。
僕は、男も女も外でいいと思います。しかし、せめて幼稚園に子どもが入るまでは、お母さんが家庭にいて子育てをすることが子どもの心の形成に必要じゃないかと思っています。
学校の先生や公務員だけでなく、企業が女性の子育て休業を経済的に支援してあげる社会でなければ、日本という国の未来は危ういと思います。

かねごんさん、こんにちは。今年もよろしくおねがいします。
貧困の格差という内容とは離れてしまいますがすみません。友人知人の中には、家にいたくない、いられない等の事情で1歳前から子どもを保育園に預ける人がいます。理由は産後精神的にバランスを崩してしまったり、外に出ていないとストレスが溜まって結果子どもと向き合えない、同居で家にいるのが辛いなどです。事情は様々ですが、最終的に我が子に愛情と自覚を持ち接することができれば子どもと過ごす時間の長短は容認せざる得ないような時代と感じます。それでも、子にとって母親は特別な存在。私は、可能であればある程度の年齢まではたっぷりと甘えさせてあげられる環境が良いと思っています。子育ては人間を形成し成長させる大事な時期です。親や大人が正しく子を見守り導く責任を果たさなければそれなりのそのような人間が増えていくのではないでしょうか。やはり道徳教育は家庭と学校でそれぞれ必要だと思います。派遣社員で長く働いた経験では、記事であるような不平等感は多々ありました。給料は業務の少ない社員の3分の1とか、ぞんざいな扱いなど当時は不満を持っていました。今となっては良い経験ができましたが。家計については、今現在の子育て中の我が家より私が育った頃の家庭は欲しいものを我慢したり、贅沢のできない中流の下でした。両親は共稼ぎです。貧乏だったかもしれません。どちらが幸せを感じられるかと考えると昔の方が楽しかったような良かったような、どちらとも決め難い感じです。ありがたいことだと思います。

(かねごん)
たんた様コメントを頂きありがとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
子育てが辛いというお母さんがいますが、そういったお母さんに限って親の愛情をもらっていないんですね。残念です。

かねごん先生に同意です。
女性も働くべきといいますが、それはお金を稼ぐという意味でいわれていると
思いますが、家庭のこと・・・、家事や育児っておろそかにすると、子供たちだけでなく家庭全体に悪影響が出てくると思います。

日本の家族制度みたいなものが、ジェンダーなどと言うようになってから
破壊されてきているような気がしていました。

マスコミに踊らされて、男女平等をめざしてやってきた結果、結婚しない、出来ない、結婚しても夫婦ともに疲労して、ギスギスした状態・・・になっている人たちも
多いのではないでしょうか。

子供は、ゆったりとした気持ちの親が一緒に側にいて見守ってやると、精神的にも落ち着いた子に育つと思います。

母親が疲れすぎて、バタバタしないで子育て出来るような環境が、本当は一番必要なんですよね。

女は家庭にいろ、ということではなくて、世間から外に出て働けというプレッシャーが過剰にかからないようにしてあげたいです。

私も、3人子供を育てていますが、若いお母さんがゆっくり子育て出来れば
いろんな問題も減るのではないかと思いますよ。

(かねごん)
もぐ様コメントを頂きありがとうございます。
家計のために働くことはもちろん大切なことです。しかし子育てを優先することが、本来の姿だと思います。
今回の記事は多くの反感を買う記事だと思います。でも子どもの教育が今後の日本を左右します。間違いなく。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 貧富の格差が拡大する社会に幸福はやって来ない:

« 僕の英語修行は続いて行く | トップページ | 存在するのは個の力だ »