アナログおじさん
ちょうどこのブログを書き始めた5年半ほど前から、腕時計を自動巻きの時計に替えて、早3個目の時計となった。
いつも中古の時計を買うものだから長持ちをしないのか、それとも農作業や卓球やらでハードな衝撃を与えるゆえ、時計が耐え切れないのか、突然夜中に止まったまんまフリーズしてしまい、朝など僕を慌てさせてしまう。
生粋のアナログ人間なので、いろんなメカニックを駆使している時計は苦手である。ケータイ電話を持たないのも同じような理由である。
僕は趣味で曲を作ったりするのだけれど、今の録音機材はアウトだ。
僕は曲を作る時は、詩とメロディーが同時進行なのだけれど、その曲作りのスタイルは、オープンリールやカセットデッキ時代の遺物である。
120分のテープを録音状態にし、思いついたフレーズやメロディーをギターで爪弾きながら録音し、後でそれを聞きながら曲を仕上げていく。そんな作り方を若いころはやっていた。
今はそのオープンリールやカセットデッキはとっくに壊れ、録音と言えば何か分からないBSだかSBだかという小さなやつをPCに差し込んで、訳の分からないままに録音が出来るらしい。
僕の持っているセブンもちょっとしたソフトを使うと、作った曲の楽譜さえも簡単に出来上がるらしい。怖い時代である(笑い)。
僕のようなアノログ人間は、もはや縄文人のような存在なのかも知れない。
思い出の品と言えば未練たらしいが、僕の曲がFMの番組で初めて流されたテープを今だに持っている。FM局に送ったデモテープは、自宅の物置で2トラックのカセットデッキで録音したものだが、ラジオで流された音源を聞くと、歌の下手さはさて置いて、なかなか良い感じの録音である。
最近は息子の訳の分からない機材で曲を録音してもらうのだが、何というのか、息遣いが伝わらないというのか、クリアー過ぎると言うのか、僕のようなブルースおじさんには、ちょっとサウンドの品がよすぎるのである。
そう言えば、5年前からCDを作る作ると言いながら、実行していない。それこそ僕の自宅のPCでジャケット印刷も含め、CDが作られるらしいのだが、やはりあのオープンリールといかついマイクがないと気分が乗らない。
誰かガチャっとスイッチを押して、ボーカルとギター音が別々に録音が出来る昔の機材を貸してくれないかなと思ったりするのだけれど、時代は変わってしまったようで、叶わぬ夢のようだ。
昨年地元のFM局に出させて頂いた時も、スタジオ内で使っていた録音機材はとてもコンパクトでシンプルなのだが、これが素晴らしい音源録りをする優れもので、シャウトしても囁いても自動的に音量が一発で調整してしまう能力で、恐れ入ってしまった。
逆にそんな優れものに寂しさを感じてしまうアナログおじさんであった。
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