日本政府は内部被ばくによる健康被害について、甲 状腺がんなどのがん増加だけしか認めていない
僕のパソコンのメールボックスには様々なメールが、友人や 知人、そして読者の方々からやって来る。今年ももうすぐ終わるが、やはり一番多いのは、放射能に関する情報だ。震災以降教育に関する相談事や質問は影を潜め、放射能による影響の心配や、様々な組織に関するリークや告白的なものが増えている。
もちろん怪しげなメールや、偽装的なメールも多くやって来る。中には僕の知人になりすまして、メールやコメントを送ってくる輩さえいる。原子力の恩恵から離れたくない人間はいる。確かに数十年後の未来より、現在の生活が大切だという 気持ちは分からないではない。
しかし、確実に子どもたちの健康は放射能という危険物に晒されている。そのことに目を背ける親御さんもいるが、守らなければならないものは、この国の未来を背負って行く子どもたちだ。
昨日も下記のようなメールを頂いた。福島第一原発の爆発が引き起こした放射能汚染の拡散は、間違いなく健康被害を子どもたちに与えた。東電や国の対応があまりにも杜撰で他人ごとであることに、怒り心頭な状態がずっと続いてきたが、この国の政治は変わりそうもない。
我々国民が、声を出し続けなければならないだろう。
(転載メール)
茨城県で毎年実施されている小中学生の健康診 断で、心臓疾患が急増していることがわかった。 教育委員会が持つデータを市民団体が分析。心室細 動などから突然死にいたることもある「QT延長 症 候群」が、2010年に比べ8倍に急増している状 況な どを公表した。
「要精密検査」は2.6倍に
このデータを発表したのは、3つの市民団体。「生活 ク ラブ生協取手支部(根岸裕美子代表)」「放射NO!ネッ トワ ーク取手(本木洋子代表)」「とりで生活者ネットワー ク(黒 沢仁美代表)」。
茨城県では毎年5月、小学校1年生、中学校1年生に 対して心臓検診を行っている。2012年には、この 検査を受けた児童・生徒1,655人のうち73人が「要 精密検査」と診断された
2011年度に同検査で「要精密検査」と判定された のは28人。1年間で、約2.6倍に急増している。
「突然死リスクあり」は8倍にまた心臓に異常が認められたケースのうち、突然死 リ スクのある「QT延長症候群」の疑いがある、と診断 さ れた児童・生徒は8人にぼった。福島第一原発事 故 以前の2010年には、同様の異常は1人にしか見 ら れていない。
QT延長症候群は、心電図の一部に間延びが表れ る もので、心室頻拍(しんしつひんぱく)や心室細 動( しんしつさいどう)により、失神したり、突然死 し たりするリスクがある。
ベラルーシでは85%の子どもに異常
日本政府は内部被ばくよる健康被害について、甲 状腺がんなどのがん増加だけしか認めていない が、世界的には心臓への影響を懸念する声が高 い 。
中でも有名なのが、国際的な内部被ばくの専門 家 、ユーリ・バンダンジャフスキー博士による研究だ。同博士 は 代謝が少ない心臓の筋肉にセシウム137が蓄積する こ とで、不整脈や心筋障害などの疾患が引き起こ さ れる、と警告する。
同博士の調査によると、チェルノブイリ事故で大きな被 害を受けたベラルーシのミンスクでは、子どもの85%に心 電図の「病理学的変化」が見られたという。
統計を見ても、ベラルーシでは人口が減少しているに もかかわらず、チェルノブイリ事故以来、心臓病患者は 右肩上がりで増加している。
市民団体の報告を受け、取手市の藤井信吾市長は 「データを確認した上で対応策を考える」としてい るが、日本政府が内部被ばくによる心疾患を認め ていない中、どのような対応策がとれるのか、疑 問視される。
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