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2012年11月 3日 (土)

人生はそんなに甘くない

職員の安全対策や不正受給の早期発見などのため、生活保護の申請窓口で警察官OBを配置する動きが広がっている。読売新聞が7月に埼玉県で実施したアンケート調査では、深谷、熊谷、川越、朝霞、草加、三郷の6市が、元警察官を採用していると回答。受給者の不当要求や理不尽な振る舞いに対応する役割が期待され、成果を上げている自治体もある。

 朝霞市では今年1月、男性職員が、40歳代の受給者から花瓶を投げつけられ、頭にけがを負った。余分に支給された生活保護費の払い戻しを求めたことがきっかけだった。市はこうしたケースに対応してもらおうと、4月に警察官OBの男性(65)を雇用した。(読売新聞

貧すれば鈍する。生活保護を申請しに来る方々を言っているのではない。役所の対応を言っているのだ。

不正受給者を増やしてしまったのは、生活保護の受給を安易に認めてきたお役所に責任がある。税金を、誰も通らないようなスーパー林道の造営に使ったり、天下り役人の給料に使ったり、国のお金をなんとも思っていないもんだから、生活に困っている人の救済に使われるべき生活保護のシステムが、簡単に悪用される。それは役所の感覚や対応に隙があったのであって、その状況を更に警備員という税金を使い、処理しようと言う愚かさは許せない。撒いたタネは自分で刈るべし。

受給の検査を厳しくすれば、申請を躊躇し、生活破綻をしてしまうケースが増え、ホームレスや自殺などの増加を産んでしまう懸念があるとの声が多い。

一人に月額12万円を支給するのに、検査を厳しくするのは当たり前じゃないだろうか。はっきり言おう。僕は毎日12時間以上働いているが、利益が12万円を超えない月がしょっちゅうある。それでも家族を養おうと歯を食いしばって頑張っている。

身体がどこも悪くなく、働く元気がある方に仕事を斡旋せず、お金を受給すればいいだろうというシステムに違和感を感じるのは僕だけだろうか。

震災後の東北は厳しい景気状況だ。しかし言葉は悪いが、震災が故に、仕事が引き手あまたの会社も多い。本当は働けるのに、本当は蓄えがあるのに、みんながもらっているからもらおう的な感覚の人に言いたい。

お天道さまは、あなたを見ています。本当に困った時に、救いの手が差し伸べられませんよ。人生はそんなに甘くはない。

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