磐井川に鮭が帰ってきた
今年も一関の磐井川に鮭が帰ってきた。
磐井川に放たれる稚魚は、春、雪解け水とともに北上川を下り海に降り、8月~11月までオホーツク海で過ごす。その後大西洋西部へ移動し、冬を越す。
夏になるとベーリング海に回遊し、餌を捕食しながら大きく成長する。11月頃になると南下し、アラスカ湾へ移動しまた冬を越す。
その後夏はベーリング海、冬はアラスカ湾を行き来し、そして4年後、成熟魚になった鮭は、ベーリング海から千島列島沿いに南下し、9月~12月頃、それぞれ日本の生まれ故郷の河川へと帰ってくる。
実に数万キロに渡る旅だ。どうやって生まれ故郷の川に帰って来れるのだろう。川の臭いを嗅ぎ分けて戻ってくるという説が有力らしいのだが、すごい能力だ。
北上川の河口である石巻は津波による大被害を受けた。北上川を逆流した津波の距離は20キロとも言われている。4年前の川の臭いとは全く変わっていたと思うのだが・・・。
渡り鳥は磁気や気流をキャッチして数千キロの旅をし、毎年日本にやってくるが、鮭は臭いだけで生まれ故郷に戻れるものなのだろうか。
産卵を終え、川辺に横たわる鮭の姿は、痛々しくもあるが感動的だ。魂が揺さぶられる。僕らも人生を最後の最後まで、頑張らなければならない。
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