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2012年10月16日 (火)

対岸の火事でしかないのだろうか

フランス国営テレビ「フランス2」が放送した情報バラエティー番組で、サッカーのフランス代表と対戦した日本代表のGK川島永嗣選手に腕が4本ある合成写真を映し、司会者が「福島(第1原発の事故)の影響ではないか」と揶揄する発言をしていたことが15日、分かった。在フランス日本大使館は同テレビに抗議する方針。欧州メディアの間でも「行き過ぎ」などと問題視する見方が広がっている。

 

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 13日夜に放送された番組の司会者、ローラン・リュキエ氏は、12日に日本が1-0でフランスに勝利した試合に触れ「日本には素晴らしいGKがいた」と述べた。しかし、直後にスクリーンに川島選手の合成写真が映し出され「私は福島の影響ではないかと思う」と発言。スタジオの一般参加視聴者から拍手と笑いが起きた。(共同)産経ニュース

このフランスのテレビ番組の揶揄はひどすぎる。福島第一原発の原子炉修復のために頑張っている作業員の方々や、放射能を心配しながらも避難できないでいる多くの方々の気持ちを思うと、心が痛い。

僕はふと思うことがある。日本と言う国は、本当は世界からどう思われているのだろうかと。戦後、奇跡の経済復興を成し遂げた我が国ではあるが、先進国としての地位は、経済力や工業力に対する評価であり、日本人への尊厳は希薄そのもののような気がする。

尖閣や竹島の問題もそうだ。震災の復興に全力をあげている東北人の気持ちを思えば、日本バッシングに躍起になるアジアの人々の視線は冷たい。

日本の窮状が揶揄される状況は、やはり対岸の火事でしかないのだろうか。ただそのような状況を作ってしまったのは、ひょっとすると僕ら日本人の過去の歩みにも、問題があったのではなかったのだろうかと、そんなことを、この合成写真をみて考えていた。

チェルノブイリ事故の時に、僕ら日本人はなにか救いの手を差しのべただろうか。原子力に対する警告に耳を傾けただろうか。怒りとともに、過去に対する様々な想いが去来する。

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