100ベクレルを基準に放射能の話をする茶番はもう止めにしたほうがいい
「市民と科学者の内部被曝(ひばく)問題研究会」は5日、東京都内で記者会見し、福島県内で空間線量を測るモニタリングポストの値が意図的に低く抑えられている可能性があるとの独自の調査結果を公表した。
研究会は今年、文部科学省が設置したモニタリングポスト約100カ所の近くで空間線量を測った。この結果、公表されているモニタリングポストの値より平均して10~30%高かったという。ポストから10メートルほど離れた所では、平均で40~50%高かったという。
研究会の矢ケ崎克馬・琉球大学名誉教授(物理学)は「値を低くみせるために、モニタリングポストの周りは除染を徹底したり、数値を操作したりしているのではないか」と話した。文科省原子力災害対策支援本部は「意図的に低くみせるようなことはしていない。周辺が除染されたモニタリングポストの情報は福島県のホームページで公開している」としている。 朝日新聞
線量計の値は見たくないという人がいる。理由は2つ。一つは正確に国や地方が発表していないから。2つ目は、高いと言われてもどうしようもないから。
8月に福島に行った時にも感じたことだけれども、住んでいる自分の家、正確に言うと日頃自分がいる部屋(寝室や勉強部屋)、そして学校の教室、体育館、グランド、この線量は絶対注意し、高ければ使うべきではない。
いろんな方々に質問される。「かねごんさんはどの値から危険だと思っているのですか」と。何度も言ってきたけれど、僕は塾教師であり農家を営む百姓であって、放射能の専門家ではない。
ただチェルノブイリ事故後のウクライナやベラルーシの線量と癌などの関連を調査した医学的な資料を読むと、空気線量が0.3マイクロシーベルトを超える地域は、明らかに疾病の発生率が高くなっている。生まれてくる新生児の異常も多い。
これは空気によるものというより、汚染されたキノコやベリーなどを食してきた人達の内部被曝によるものとの見解が多い。つまり0.3マイクロシーベルトの空気線量であれば、近辺の山野の土地は、間違いなく高濃度の汚染に晒されているということだろう。
ただ健康被害の直接原因が、放射能によるものとの断定を、国ないし関連団体がしないのは古今東西同じで、ベラルーシでは放射能の危険性を直訴した医者が投獄される異常事態まで起きている。
チェルノブイリでは拡散した放射能物質が福島とは異なるので、一概に線量の値だけで、危険であるとかないとかの判断は出来ないと言う医者も多い。しかしそういった発言をしている医者は、全部とは言わないが、ほとんどが国のお抱えドクターだ。
今や東北のお医者さんは、放射能に関しては口チャック状態だ。学校の先生もその傾向がある。余計な事を言って物議を醸し出すことを極力避けている。
ただ僕の友人たちである教諭達は、親や同僚の前では発言をしないが、放射能にはかなり神経を尖らせている人たちも多い。給食に関しても危惧している先生は多い。
100ベクレルを基準に放射能の話をする茶番はもう止めにしたほうがいい。
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