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2012年9月27日 (木)

僕は教え子たちに足を向けて寝られない

僕は小学5年生の時に、自分の夢と題する作文の中で、歌手になることと書いた。その作文を書いた当時のことを鮮明に覚えている。

夏は全員でサッカーや野球をやり、冬は卓球をやる小さな小学校だった。楽器がやれず、譜面も読めない自分が、何故に歌に興味をもったのか、非常に疑問なのだけれど、無性に歌を歌うことに憧れた自分がいた。

生まれて初めて買ったLP盤のレコードは、グレープの『精霊流し』の入ったアルバムだった。その前に買ったドーナツ盤のレコードは、麻丘めぐみの『芽生え』だったので、その変遷は激しい(笑い)。さだまさしさんの詩の世界に強烈に惹かれた。

このLPを買った後に、フォークギターを僕は買った。もしという言葉はあまり使いたくはないが、もし僕がこの曲と出会わなければ、ギターを弾くことはなかったかも知れないし、音楽にのめり込み、受験を失敗することもなかっただろうと思う(・・苦笑い)。

昨日のブログで、ある職業に就けなくて塾教師になったと書いたが、音楽産業関連の会社をかたっぱしから会社訪問して、玉砕した。

22歳で塾教師になってからは、クリエーターとしての音楽とは決別した。ジャズやブルースをこよなく愛する、リスナーとして僕の音楽嗜好は継続されて行く。37歳の時まで。

塾生の一言が、僕の人生をまた変えた。

たまたま塾で、学生時代に作った曲を披露した。『先生ライブやろうよ』突然僕の音楽が復活した。塾生がチラシを作り、会場を探し、音響に詳しい塾のご父兄の方にまで応援を頂いた。

塾をやっていなければ、こんな奇跡も起こらなかっただろうと思う。そのライブが誘い水となり、小学校でのミニライブが始まり、講演会に招かれ、FMで僕の曲が紹介され、そして38歳の復活ライブを見てくれた当時の塾生が、大学を終えテレビ局に入社し、彼が映像を編集し、僕の音楽活動をテレビで紹介してくれた。

僕は塾生に多くのパワーをもらい、生かされてきた。

先月、頑張り屋の児童が塾に入ってきた。きっかけは学校の担任の先生が、僕の塾の卒塾生。本当に感謝である。僕は教え子たちに足を向けて寝られない。

どっちに向いて寝たらいいだろうか・・・・。

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コメント

こんにちは、かねごんさん。
塾生さんのお話にほっこりしました。かねごんさんのお人柄と生徒さんに向けてこられた思いの温かさ大きさを感じるエピソードでした。かねごんさんに足を向けて寝られない塾生さんも多いのでは?

(かねごん)
たんた様いつも温かいコメントありがとうございます。
本当に塾生の皆さんには、助けられて来ました。そのことに尽きると思います。

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