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2012年9月13日 (木)

農作物や漁業の補償をしたくないだけの妄言だ

いつもだと僕は田んぼに出てホンニョをたて、稲刈りをする季節だが、昨年の震災で状況は変わった。下の写真は3年前僕が田んぼで働いている様子を、ブログにアップするために女房に撮ってもらったものだ。

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栽培しているお米はササニシキ。苗箱の時点でいもち病の消毒はするが、田んぼの中には農薬をいっさい散布しない、無農薬にほぼ近いお米を作ってきた。そのうえ天日干しのお米は食感もよく、作付面積はそんなに多くはないものの自慢の米だった。

市場より高い値段でも、買ってくれる人がおり、家計にも助けになる米だったが、国の基準値を下回る放射能と言えども、今まで無農薬米として提供してきた僕のお米を頒布するわけにはいかず、重労働の天日干しの意味がなくなり、昨年から近くの方にコンバインでの稲刈りを委託した。

農協の通帳に振り込まれた米代が、そのまま委託料として消えていった。利益はゼロである。

農協のライスセンターに出荷ということになると、地域全体のお米が品種ごとにミックスされ市場に出荷されていく。農協からよこされる自宅用のお米も、純粋に自分の家のものとは限らない。基準値を下回っているものの、何度も言うようにセシウムは間違いなく含まれているお米だ。

毎日食するお米や、水だけは、限りなくゼロに近いものが良いに決まっている。福島では多くの子どもたちに、甲状腺異常が見つかった。安全だと言われ続けてきた状況は、安全ではないのだ。

ここ一関市の空間線量も、多くの福島県地域のそれと変わらない。僕は先月じっさいに福島県で線量を計ってきたが、郡山も須賀川も放射能値が高いと言われているが、ほぼ一関市と同じ放射能値だった。

まだまだ放射能に対する意識が低く、幼児に自宅で栽培した野菜、そして果物を食べさせている家庭が多い。政府や国が言っている安全と言うのは、なんの根拠もない妄言だと僕は思っている。

農作物や漁業の補償をしたくないだけの妄言だ。

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