本音は必要だ
人は本当のことを言われると怒る。だからお互いに、本音は言わない。それで社会がうまく行けばいいのだろうけれど、時に本音は必要だ。
感情を害されることは確かに面白くないことだが、そこで気づかないと進歩はない。
人の言葉に従順でなくてもいいが、人の言葉を理解する智慧は必要だ。だから勉強をしなくてはいけない。
歯の浮くようなお世辞を言われ始めたら、警戒したほうがいい。そんな時こそ魔が忍び込む。
嫉妬や策謀の裏返しは褒め言葉だ。本当に尊敬している相手にたいして、軽々しく歯の浮くような褒め言葉は使わない。
塾もそうだ、やたら指導を褒める保護者に限って、手のひらを返すのも早い。要望や希望を進言してくる保護者様のほうが長い付き合いになる。
最近体験入学者の生徒の入塾率が低い。5連敗中だ。実は僕の指導方針を聞くこともなく、月謝の金額だけを聞いて、生徒だけをよこす保護者の方が増えている。
子どもに塾はどうだったときっと聞くのだろうが、もし僕が勉強が好きでない子どもなら、間違いなく『僕には向かない』と言うだろう。親が指導方針を聞くこともなく、子どもに塾の選択権をあたえる教育はいかがだろうか。
体験入学で、教室に入ってくるのに、「こんにちは」「よろしくお願いします」の挨拶をしない生徒が最近は多い。終わっても黙って帰って行く。
ここだけの話だが(笑い)、そういう生徒に対しては、入塾のプッシュはしないし、親御さんにも強く薦めない。僕は体育系の人間なので、そこは譲れない。あいさつは基本だ。
今日は僕の本音でした。
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こんばんは、かねごんさん。
若い頃の私は、「本当のこと」を空気を読まずに言ってしまい人を怒らせることが少なくありませんでした。その反省のせいか今は、少しだけ空気を読むことを忘れないように心がけていますが本当は苦手です。家族にだけは、相変わらず空気を読まずよかれと本当のことを言っています(笑)。
「本当のこと」でも少しでも批判的な気持ちがあると相手は怒り、愛情をもって言った「本当のこと」には相手の怒りはそれほど大きくならない場合もあるような気がします。その人との関係や相手の状況が影響するのかもしれないと思っています。
妙に褒める人や愛想のよい人、妙に話が盛り上がった時などは、現実的には全くその逆(実現はしない)ということを経験的に知っています(笑)。調子がいい時や人には要注意と思っています。
あいさつがきちんとできるということは本当に基本で大事なことですね。あいさつやお礼の言葉など、うっかり忘れてしまうことがないように気をつけたいと思いました。
(かねごん)
たんた様コメントを頂きありがとうございます。
日本という国が、前進していくためには、こどもの教育が大切です。
オブラートに包んだ曖昧な大人の態度が一番いけないと思っています。本音が必要な時は、言わなければいけないですね。
投稿: たんた | 2012年9月29日 (土) 21時39分