こんな塾があってもいいかな
夏期講習の新規生に、いわゆる継続の案内・促進・電話を一切しない。
現塾生に増コマの提案などを一切しない。
入塾金や俗に言う維持費といった不透明な費用の請求もしない。
友達紹介のキャンペーンも今は全くしていない。
月謝滞納者に対してこちらから電話したこともない。
退塾を申し出た方に引き止めをしたこともない。
月謝を口座振替にしていないのも、辞めたい時にいつでもすっと辞められるためでもある。
他塾がどうだ、一般的にはどうだというのは一切気にしない。
通うか通わないか、全ての選択権は子どもや親御様にある。こちらは待つのみである。
上の文章は、四畳半スクールの永田先生のブログの記事を拝借したものだ。塾屋としての感性が非常に僕と似ていると思っている。ただし永田先生は、僕と違ってカッコよく若々しいのだが・・・・。
体験入学に来た生徒がいれば、入塾勧誘の電話なりDMをするのが普通の塾だが、僕はやらない。夏期講習の外部生への勧誘もしない。
21年間で30人ほどの塾生が指導半ばで退会していったが、引き止めたのは僕の記憶では一回きりだ。
『通うか通わないか、全ての選択権は子どもや親御様にある。こちらは待つのみである』全くそのとおりである。
大きな塾のように何人も先生がいる塾ならば別だが、ほぼ一人で教えている個人塾は、どうしても生徒との相性というものがある。いくら立派な教室でも、設備が良くても、先生の雰囲気がダメ、というケースもあるだろうし、教室がボロくても、先生を慕って集まる塾もあるだろう。
指導力はあっても生徒が集まらないし、合格実績が全てではないところが塾の難しさだ。
おまえの塾はどうなんだと問われれば、震災前と塾生の数はあまり変わらない。生徒数は逆に増えているかも知れない。ただしコマ数が半減している。以前は生徒数が少なくても、週3回コースという生徒が結構いた。今は数名を除いて、ほとんどが週1コースである。
かと言って僕は永田先生と同じで、増コマの提案など一切しない。それぞれの家庭の事情というものがある。
夏休み前に親御さんと進路面談をする塾が多い。あれは、志望校の相談と言うよりは、夏期講習の勧誘面談である。貴重な親御さんの時間を僕は無理に剥奪したくないので、数年前からやめた。
悩み事はメールで頂いている。僕はパソコンを自宅にしか所有していないので、すぐ返答は出来ないのだけれど、塾生や保護者の皆様、遠慮なくご活用ください。
かねごんさん、ありがとうございます。
かねごんさんのように何十年も塾を生業とされていると、こういったスタンスを外にうたうことが負け惜しみに聞こえないですよね。
僕もそうなるように、細く長く地域の中で生きながらえたいと思います。もとい、生かされる塾でありたいと思います。
(かねごん)
永田先生コメントをいただきありがとうございます。
いやいや、負け惜しみを通り越して諦観の境地ですよ(笑い)。どうにもこうにも、空回りの忙しさで困ったものです。
今日も3分で昼飯をかっこみました。体調にいいはずがないですよね。
それにしても、永田先生のブログの雰囲気感、僕は好きですね。
投稿: 永田 | 2012年9月22日 (土) 14時24分