脳卒中による救急搬送が急増
東日本大震災による昨年3月11日の震度7の激震と、約1カ月後の震度6強の余震の直後、宮城県内の脳卒中による救急搬送が急増していたことが27日、東北大の下川宏明教授(循環器内科)らのグループの調査で分かった。地震の揺れが脳卒中患者の増加に関係することを示すデータは初めてという。
震災直前の11年3月4~10日、脳卒中の救急搬送数は70件だったが、震災直後の11~17日は114件に急増。
4月上旬には平年並みに戻ったが、4月7日に震度6強の余震が発生すると、同月8~14日は前年同期比21.8%増の78件、15~21日には同15.7%増の103件に。下川教授は「強い揺れによるストレスが血圧を高め、脳卒中を誘発したとみられる」と分析する。
調査は、11年2月11日~6月30日の、県内12消防本部の救急搬送記録を分析。08~10年の同期と比較した。これまでの調査で、震災発生後4週間で、心不全と肺炎による救急搬送人数が震災前より倍増していたことも明らかになっている。
また、震災直後の脳卒中や心不全の増加の比率は、津波被害が大きかった沿岸部と揺れの被害だけだった内陸部で大きな差がなかったといい、下川教授は「津波被害がないエリアにも、揺れという震災の大きな被害はあった。今後、震災が発生したら、津波がない内陸部にも医師の巡回が必要」と提言している。【竹田直人】毎日新聞
僕の周りで、昨年の震災以降脳卒中や脳梗塞で亡くなる方が急増している。放射能の影響ではないかと危惧していたが、どうも地震によるストレスが大きく影響したようだ。
間違いなく岩手の内陸部も地震の被災地だ。知人の葬儀屋さんが言っていたが、震災後に亡くなったお年寄りの数が急増したそうである。いや、お年寄りだけではない。僕らの世代である50代も、随分亡くなった。やはり死因は脳卒中が多かった。
上記のような分析は県や国がもっと早急に行うべきだったと思う。放射能の影響を危惧した政府や県が、意図的に健康調査や死因の調査を怠った感がある。
強烈な揺れが毎日続いた。余震と言うにはあまりにも強い揺れだった。夜となく昼となく、揺れ続ける大地に、どれだけ不安を掻き立てられただろうか。
原子力発電所は大丈夫だろうか。また大きな津波がくるんじゃないだろうか。わが家は倒壊しないだろうか。本当に不安の連続だった。
その不安が決して解消したわけではない。しかし地震はだいぶ落ち着いてきた。かと言って防災の意識を緩めてはいけない。放射能の問題を含め、まだまだストレスとの戦いは続くだろう。健康に気を付けなければならないことは、重々承知はしているが、現実は厳しい。
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