塾内の人間関係は難しい
ある年のこと、僕の塾に英語を習いに来ていた高校生は、京大や東北大、そして早慶を狙う塾生が多かった。そんな中で、なんとかどこかの私大に入りたいと思って、僕の塾のやってきていた生徒が辞めていった。理由を聞くと、レベルの高い生徒がいる塾なので、合わないから辞めたいということだった。
またある年のこと、どこでもいいから4年制大学に入りたいという高校生が多かった。いい大学に入りたいと頑張っていた高校生が辞めていった。理由は、レベルがちょっと低い塾だからということだった。
一斉授業をしている塾でもなく、個々に対応しているつもりだが、上記のようなことはちょくちょく起こる。これは高校生に限ったことではなく、中学生も同じだ。
集う塾生の顔ぶれで、その塾のレベルを世間は評価する。レベルが高い生徒がいる塾が、高尚な感じを世の中は持つかも知れないが、出来る生徒に教えるほうが楽だし、手間がかからない。
補習的な塾は、地味な感じがするが、一番教える側の技術が要求される。従って進学塾とか補習塾というカテゴリーで塾のレベルを判断しては、いけないのだろうと思う。
大手フランチャイズ塾は、進学校への合格実績を華々しく掲げるが、実は底辺校と言われる学校に危ないと言われた生徒を、合格に導くほうが、数倍大変だ。僕ら個人塾は、それを長年粛々とやってきた。決して合格実績として世間から評価されることはないが、心の中では勲章だと思っている。
今年は4月以降、進学校を受験しない新受験生が何人か退会していった。塾に来なくても受かるからいいやという理由だったり、志望校を変更したからやめるという理由だったが、実際は、○○ちゃんがいるから辞めたいとか、○○ちゃんが辞めて他の塾に行くから僕も辞めるというのが本音だったようだ。塾内の人間関係は難しい。
というわけで、高校3年は1名、中学3年生はあと4名ほど入塾可能です。よろしくお願いいたします。
【お盆休み】
8月13日(月)~16日(木)の間は、お盆休みで塾は完全休です。夏期勉強会の予備日はお盆休み明けの8月17日午後の部と、19日の日曜日となります。
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