判断を間違っている
群馬県桐生市の工事現場で、栃木県足利市立西中3年、石井誠人さん(14)が死亡した事故で、石井さんをアルバイトとして雇っていた群馬県太田市内の建設会社社長(45)が9日、取材に応じた。社長は「約8年前から足利市内などの中学生約20人を雇った。約5000円の日当を払い、学校や保護者も把握していたはず」と話し、学校側も工事現場のアルバイトを容認していたと説明した。
社長によると、石井さんの両親と校長や担任が今年5月、同社を訪れ「面倒を見てほしい」と要請を受けたという。しかし同校は他の生徒のアルバイトについて同社を訪問したことは認めているが、石井さんについては訪問前だったといい、認識が食い違っている。足利市教委は同校から他生徒がアルバイトをしているとの報告を受け、了承していた。
社長は同校卒業生。約8年前から、足利市内の4中学のほか太田、桐生市の中学から不登校などの生徒を受け入れていた。生徒たちは空き缶やペットボトルの仕分けなどの仕事が中心だったが、工事現場に派遣されることもあったという。
社長は「管理不足で1人の命を失ったことは申し訳なく思う」と謝罪した。石井さんが解体作業を行っていたことについては「人繰りは部下に任せていて、どこの現場にいるのか事故が起きるまで分からなかった」と話した。【角田直哉】毎日新聞
尊い命が失われたことに哀しみを覚える。
中学校側が中学生の工事現場のアルバイトを容認していたことも問題だが、中学生に工事現場の仕事をさせていた家庭環境がもっと問題だろうと思う。
そして更には、家庭の経済的理由で働かざるを得なかったのか、もしくは小遣い欲しさで働いていたのかは定かではないが、命の危険を伴う解体作業を中学生の生徒にやらせた会社の責任は重大である。教育委員会や学校が容認したとかしないとかの問題ではない。
中学生の子どもが工事現場で働く姿を想像して欲しい。普通の家庭なら絶対にやらせない。中学生は部活をやり、友だちと遊び、そして本を読んだり勉強することが本業だ。
義務教育とはそういうものだろう。僕は中学生のタレントがテレビで働くのも賛成じゃない。高校からでいいはずだ。大人の慾望の歯車に、子どもを巻き込んではいけない。
「エッチは大人になったら一杯やればいい。お前たちには今しか出来ないことがそれこそいっぱいあるだろう」
僕が、性的な衝動に負ける高校生や中学生にいう言葉だ。同じように人は大人になれば働かなけれならない。中学生時代には、やらなければならないことがある。
桐生市の生活環境をよく知らない僕が、しゃしゃり出て言うことではないかも知れないが、学校も親も判断を間違っている。
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