AO入試が始まる
冬休みが終わってからドカ雪が降るし、夏休みが終わってから残暑が厳しくなる。なかなか季節の移ろいはうまくいかない。
昨日は36度まで気温が上がった。冷房のないわが家は、なにもヤル気が起こらない暑さだった。茶の間の網戸はこわれたまま使えず、扇風機は温風状態。本当に暑い。
今日から高校の勤務が始まる。教室は扇風機が2台回っているだけ。きっと暑いだろう。
東北の夏は涼しいと言われるが、それは勘違い。十分暑い。エアコンのない広いことだけが取り柄の農家は大変だ。冬はマイナス10度を下回り、真夏は35度まで上がる。この45度の差は身体にこたえる。
近年は夏休みが短くなった。冬休みも短くなった。その分春休みが長くなったわけだが、暑い夏は勉強に身が入らない。岩手も関東地区のように長い夏休みが欲しいような気がする。
一関市内の高校は今日からスタート。小学校や中学校も今週一杯が夏休みだ。今月の末には文化祭をやる高校も多い。進路指導のため、進学校は早めの文化祭を開催する。文化祭の開催時期で、その高校のレベルが分かるシステムだ。分かりやすいと言えば分かりやすい。
これから大学のAO入試(アドミッションズ・オフィス入試)が始まる。冬の時代を迎えた私立大学は、様々な入試緩和策を打ち出して来ている。内申点に関係なく応募が可能だったり、受験会場が自分の高校でOKだったり、一昔前には考えられない入試が増えている。
表現は悪いが、数万円の受験料を出せば合格という大学も多い。大学の質の低下が叫ばれているが、実質、学力検査がない受験がこれだけ拡散してしまえば、仕方がないことだろうと思う。
大学の価値が下がり、一番困るのは学生だろう。就職難のこの時代、大学に受かることが楽だと言って勉強をおろそかにすれば大変なことになる。学歴は必要ないが、実力は必要だ。
高額な授業料を払い、大学を出ても職がない。その負の連鎖を断ち切るのは、やはり学問に対する情熱と努力だろうと思う。就職活動を早々始める前に、やるべきことがある。
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