暴力団が派遣作業に関与
東京電力福島第1原発の復旧工事を巡る労働者派遣法違反事件で同法違反容疑で逮捕された福島県二本松市、指定暴力団住吉会系暴力団幹部、大和田誠容疑者(33)を通じ、派遣された組員らの日当の一部が所属組織の資金源になっていた疑いが強いことが福島県警への取材で分かった。派遣先だった栃木県の建設業者の契約相手は大和田容疑者とは別業者で、作業員確保に複数の業者が介在したことも判明。県警は暴力団が原発工事に介入した経緯を調べている。
捜査関係者によると、大和田容疑者の配下の組員ら約5人はケーブルの設置作業などに従事。放射線量が高い区域で働く作業員の日当は本来1日4万円程度だが、派遣に介在した業者らに一部が支払われ、組員らの手取りは約1万円。大和田容疑者の取り分は7000円前後だったといい、県警はこの一部が所属組織に流れていたとみている。
発注元の東電から見て2次下請けに当たる栃木県の業者は、作業員確保のため福島県いわき市の建設業者と契約。しかし、実際に現場に来た作業員は大和田容疑者の配下の組員らだった。大和田容疑者は07年ごろから各地の原発工事現場に作業員を派遣していたと供述しているという。毎日新聞
組関係者が関与するような仕事のルーズさが東電にはずっとあったわけだが、僕は今回の福島第一原発の事故は、人災だと思っている。
危険な場所だから暴力団関係者が介在したのではなく、仕事のチェック機能がずさんだから暴力団関係者が関与してくるのだ。
下請け会社への仕事の発注が、土木関係の仕事では日常化しているのが現状だが、健康管理や危険予防が全くおろそかだ。
保険等の加入がなく、被曝しても治療を受けられない下請けの作業員もいる。臨時職員や下請け企業の労働者の人権が軽視されている。
東電やゼネコンの社員だけが甘い汁を吸い、日雇い雇用で、数万ベクレルの場所で働く人々は、命の保障さえされない。おかしいだろう!
35度を超える猛暑の中、防護服を着て、マスクを被り汗だくになって、原発と日々向かい合っている方々の命の尊厳が一番大切だ。ピンはねなどもっての外だ。
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