放射能貧乏
先週申告を終えた。今回は、震災やら放射能対策や除染やらで多額の出費があり、収入が限りなく0円に近かった。
なけなしのお金が更に消えて行った。しかしである、自宅が流されたわけではなく、仕事がなくなったわけでもない。何度も倒れかけてきたかねごんであるが、不死鳥のごとく蘇ってきた。まだまだ老後を迎える年でもいない。前進あるのみである。
16万キロの走行距離を越えた女房の軽自動車を、買え変えることが出来ず、先日12年目の車検に回した。もちろん僕の22年目の軽トラックももうしばらく僕の人生の伴侶となるだろう。
震災後自宅周りの防風林の空気線量が1マイクロシーベルトを越えた。伐採費用及び運搬費用に50万円が飛んだ。しかしお陰で息子の部屋の線量は0.12まで下がった。
水道は井戸水なので、放射能を100%除去する浄水器をアメリカから購入した。これにもだいぶお金がかかった。雨樋も取り替えた。屋根の除染及び、塗装もした。もう一度福島の4号機が臨界を起こせば、一関市も住むことが難しいかもしれないが、とりあえず現状の状態で住むことを決意したからには、環境の改善は不可欠だ。お金がかかるのも仕方がないだろうと思う。
しかし東電も政府も、いっさいの補償はしてくれない。野菜の食材も全て九州から取り寄せている。農家の僕が野菜を買わなければならない今後の生活を思うと正直ため息がでる。
僕は20年来ササニシキ米を、ほぼ無農薬かつ天日干し(ほんにょ干し)で出荷してきた。
2年前の刈り入れ風景である。しかし昨年は放射能の汚染が心配で、天日干しは断念し、コンバインを頼んだ。結果JAへの販売額がそのまま委託作業料で飛んでいった。今年の申告は、農業収入は70万円の赤字だった。
所得税や市民税こそ払わなくていいだろうが、固定資産税や健康保険税の支払は容赦なくやって来る。しばらく厳しい家計が続きそうだ。
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