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2012年3月25日 (日)

人一倍大きな声で君が代を毎年歌う

大阪府教委は、2月に行われた府立高校の卒業式で、国歌斉唱時に起立しなかった再任用の男性教諭(61)に対し、「勤務実績が良好でない」として、来年度の再任用を更新しないことを通知した。

 教諭は「処分は納得がいかない」として、府人事委員会に不服申し立てを行う予定。

 教諭によると、卒業式当日は勤務日ではなかったが、校門前で、起立斉唱を求める職務命令に反対するビラを配布。式では職員席に座り、国歌斉唱時に起立しなかったという。

 府教委は9日、この教諭を含め、起立しなかった府立高14校の17人を職務命令違反で戒告処分とした。教諭は定年退職後に1年更新で採用される再任用の教員で、処分前には、来年度の更新が決まっていたが、取り消された形となった。  読売新聞

僕は右翼思想でも左翼思想でもないが、毎年この国家斉唱不起立問題には腹ただしさを感じる。個人の思想的自由というものは確かにあってしかるべきだろう。しかしである。公立の教師は、自分の意志で公立教師の採用試験を受けたのだろう。自分の給料がどこから出て、自分の立場が、国家という寄らば大樹の陰に存することを意識しない人間のはずがない。

君が代を歌いたくない。卒業式にそのために起立をしたくない。それなら教師をやめて、自分の意志なり思想なりをアジテーションするがいい。自分の身分は守りたい。しかし生徒や児童に国家斉唱はやらせたくないというそのジレンマを、不起立という子供じみた行動で示すのは、僕はお門違いだと思っている。

僕の知っている方で、国家主義の教育体制が嫌で、学校の教師をやめ、土建業をやっていた方がいた。賛否両論があると思うが、僕は立派な選択だと思った。

僕は今でこそ私立高校の非常勤講師をやっているが、教員採用試験を一度も受けたことがない。俗にいう大企業というところも受けたことがない(受ける前に大学名で弾かれた)。

僕は国家主義は大嫌いだが、卒業式では人一倍大きな声で君が代を毎年歌う。

理由はいたって単純だ。この国が好きだからだ。

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