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2012年3月 8日 (木)

変なセンセイである

本日を持って受験学年の教科指導が全て修了した。そして高校も、明日で本年度の授業を終える。

2011年度を振り返れば、語り尽くせぬ話が一杯あるわけだけれど、魂に多くの悲しみが刻まれた1年だった。

毎晩打ち込む僕の塾ブログが、いつしか被災地のシンボリックなブログになってしまい、押し寄せるアクセス数に正直戸惑いながらも、地域の声や、やるせない現実を書き続けてきた。

3.11以降僕のブログを読んだ方々の人数は、40万人を越えた。公開した記事に頂戴したコメントやメールもかなりの数にのぼる。

多くの方々と繋がりを持つことができたブログだったが、嬉しいことばかりではなかった。放射能の話を書き始めた頃、10通のコメントがくれば、その内の1通は、ご飯が喉を通らなくなるような内容の文面だった。

「放射能値が高いなんていうデマを書くな」そんなメールに、何度か心が挫けそうになったが、多くの応援メールに、僕は何度も救われた。

岩手の田舎町の小さな小さな塾の教師が、何を吠えても変わることはないだろうと思った。しかし、塾の保護者の皆さんや、このブログを読んでくれた一関市や近隣の多くの方々が、それぞれのスタンスで声をあげてくれた。とても嬉しかった。学校の先生や、市役所の職員の方、病院の方、多くの方々が見えない敵に立ち向かってくれた。

もう僕の書き手としてのお役目は終ったのかも知れない。多くの方が様々な活動を始めている。

本業の塾屋家業に、専念すべきだろうと思うのだが、しかし日々怒りの状況が目に飛び込んで来る。落胆と希望が錯綜する毎日である。

学生時代、多くの文学青年がそうであったように、雑文を書く習癖が、ブログという形で再燃しようとは夢にも思わなかった。

最初僕の読者は女房だけだった。それが多くの方に読んでもらっていることに、不思議な感覚に襲われる。

今年は先生と呼ばれるようになってちょうど30年目を迎える。全くもって変なセンセイである。今度の日曜日からは、申告書類や、年度末の雑用が怒涛のごとく押し寄せてくる。もうひと頑張りだ。

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