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2012年3月25日 (日)

価値感の蹂躙

昨年の震災以来、シュタイナー教育関連より多くの支援を頂きました。また個人的にもブログの読者の皆様、友人の皆様より多くの支援を当塾にいただきましたことに感謝申し上げます。

大変貴重なものや高価なものまで物資両面にわたり頂戴しましたことに、この場を借りて御礼申し上げます。

小さなお子さんがいる親御さん方の不安は計り知れません。いたたまれない不安との戦いだったと思います。

この町に住んでいていいのだろうか、そんな葛藤と戦ってきた家族も多いことでしょう。僕は気休めに「大丈夫」とは言いません。言えません。

広島原爆の40倍とも50倍とも言われる放射能物質が降り注いだ東北が、安全だと言い放つ方が尋常を逸脱しています。

日本の教育機関のトップも、原子力関連のトップも、すべて利権という蜘蛛の巣に、がんじがらめになった無責任集団であることが、明白になりました。

正義とか誠とか、そういったものが不在の政治が、ここまで機能してきたことが不思議でなりません。

実は我々国民は、中流と言う名の冠をかぶらされた、政治難民だったのではないでしょうか。朝三暮四の四字熟語を地で行くような、そんな政治に価値観を蹂躙されていたような気がしてならないのです。

僕は、今が教育を変える時だと思っています。

全ての生徒が、まるで平等であるかのような不平等の教育。能力格差を完全に無視した小学校や中学校のカリキュラム。

できない生徒には、プリントを出せばいいという教育は、終焉を迎えなければならないと思います。優秀な生徒を隔離し、伸ばそうという発想ばかりで、底辺の子どもたちの救出を考えない教育に未来はありません。

学校がつまらないところではいけないのです。あれだけの国家予算を費やして、つまらない場所ではいけないのです。義務教育であるべき学校が、不登校の生徒をそのままほっておくような国だから、国力が低下していくのです。そうじゃないですか。

生意気なようですが、僕は生徒の魂と向き合っています。表面的な成績やテストの結果は二の次です。そんな塾があってもいいじゃないですか。

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