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2012年3月 5日 (月)

無題

北の大地はいつまで冬を演じるのだろう

空のはかなさが雪となって舞っているようだ

まるで地軸が移動し 季節がずれてしまったように

3月に春はやって来ない

若者がいなくなってしまった家々では

老人が腰を屈め雪かきに余念がない

その汗とため息は 大地と鼓動する

白い景色の中で蠢いているもの

本来ならば希望という光を求める大地の芽生えなのだけれど

それを待ち望む者たちはいない

いつの日か希望の木漏れ日が

きっとこの大地に降り注ぎ

子どもたちの笑顔と

それを見守る親たちのぬくもりが戻ってくる

僕はその日の光景をじっと待っていたい

春の来ない冬はない

もうすぐ山神が降りてくる

山里に

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