無題
北の大地はいつまで冬を演じるのだろう
空のはかなさが雪となって舞っているようだ
まるで地軸が移動し 季節がずれてしまったように
3月に春はやって来ない
若者がいなくなってしまった家々では
老人が腰を屈め雪かきに余念がない
その汗とため息は 大地と鼓動する
白い景色の中で蠢いているもの
本来ならば希望という光を求める大地の芽生えなのだけれど
それを待ち望む者たちはいない
いつの日か希望の木漏れ日が
きっとこの大地に降り注ぎ
子どもたちの笑顔と
それを見守る親たちのぬくもりが戻ってくる
僕はその日の光景をじっと待っていたい
春の来ない冬はない
もうすぐ山神が降りてくる
山里に
このブログが一人でも多くの皆様の心に届いていただければ幸いです。
応援のワンクリックをお願い致します。
« 4%が原子炉を増やすべきと回答 | トップページ | 最年長記録を塗り替える »
コメント