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2012年2月27日 (月)

憐れみという感情

憐れみという感情ほど厄介なものはない。人間の成長に強烈なブレーキをかける厄介ものだ。

例えば成績の良い生徒が、成績の下位の生徒を憐れむ感情は、ややもすると蔑みや軽視に繋がっていく。そういう生徒は成績が良くとも、運がついていかない。気づきがなければ、やがて日常が衰退して行く。

このことは経済格差にも言えることだ。立派な家に住み、裕福な生活を送ることは何も悪いことではない。がしかし、貧者を憐れんだ途端に、人間としての本質的豊かさが失われていく。

貧すれば鈍するという言葉があるが、世の中を見回してみるとその逆も多いようだ。弱者を見下す金持ちほど、品性のないものはない。

かつてあの天使のようなマザー・テレサが、会議中に出されたミネラルウォーターを見て、激怒したとこがあったという。このボトルを買うお金で、何人の子どもの命が救えるでしょうと。人間の品格はお金でも、ましてや財産や地位などではない。

頭が良いのも、お金に恵まれているのも、自分一人の実力だと思ったら大間違いだ。多くの支援や援助が、時に他人の犠牲の上に成り立っている幸運であることを忘れてはいけない。

家族の愛、友だちの気遣いがあって、知識や財力は身についていくものだ。

授かったものを世の中に還元する愛がなければ、知識や財力は淀みとなり、逆に貧して行く。

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