禅宗的心
塾屋サミット IN 一関 パート7
確かに世界遺産に登録された平泉中尊寺は素晴らしい寺だが、僕が人生に於いて最初にはまった寺は、水沢の正法寺である。
この寺の醸しだすオーラーはただ者ではない。日本一の茅葺屋根もさることながら、かつて曹洞宗の東北の本山として崇拝されたそのいぶし銀の輝きは、今も尚放たれ続けている。
今回おいで頂いた先生方を、ぜひお連れしたかった寺である。夕暮れの閉館時間ぎりぎりにたどり着いた僕ら塾軍団だったが、快く拝観させて頂いた。感謝である。
正法寺は、今からおよそ653年前南北朝時代の貞和4年(1348)、総持寺二代住職峨山紹碩禅師の高弟だった無底良韶禅師によって開かれた。かつては福井県永平寺と並び称された東北の曹洞宗本山であった。正法寺は現在、73の末寺を有する禅宗の中核である。
迷いが生じた時には、僕はよくこの寺を訪れ、本堂に座し、心を鎮めさせてもらった。時に蝉時雨が降り注ぐ季節であったり、桜が舞う季節であったりした。
本堂の天井には伊達家の家紋が天井いっぱいに描かれている。中央に鎮座するのは北極星である。北天の空に微動だにしないこの星に、伊達政宗は、きっと不動の精神を学んだのかも知れない。塾屋にとっても同じである。
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