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2011年10月20日 (木)

ブルーモーション

もう30年も前の話である。単線だった横浜線が複線となり、小田急線の町田駅と国鉄の原町田駅が、プロムナードで繋がった年の、ちょうど今頃の季節だった。

小田急ビルの通路に、岩手のほんぎょの田園風景がディスプレイされていた。

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イメージ的にはこんな写真だったろうか。きっと旅行会社のポスターだったと思うのだが、僕は不覚にも写真の前で、涙を流してしまった。

その年の春に祖父が亡くなった。小さい頃祖父の手伝いをしたほんぎょの作業を思い出し、そして望郷の念がこみ上げてきたのだった。僕はしばらくポスターの前に佇んでいた。

祖父が亡くなったのは、ちょうど田植えの頃だった。葬儀が終わり、皆が帰った座敷で、40代半ばの父が、祖父の遺影の前で、肩を震わせて泣いていた。まるで子どものように。そんな風に泣いている父の姿を見るのは初めてのことだった。

僕はその時、家族がいなくなるという経験を初めてした。秋の日差しが寂しくなる季節になると、あの時の都会の雑踏でみた風景を思い出し、あの時の感情に触れる。

自分の選んだ道はこれでよかったのだろうかと、幾度も自問してきた。40になっても、50になっても答えは出てこない。死ぬまで出てこないかも知れない。人生ってそんなもんだろう。

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コメント

ほんぎょのお話で以前コメントを書かせていただきましたのでまた書く事にしました。私は毎日かねごん先生がかつてポスターの前で佇んだプロムナードを通って通勤しています。複線となった横浜線で町田まで行き小田急で祖師谷大蔵まで通う毎日です。幸い通勤時間が一般の会社よりは少し遅いのでさほど混んではいませんが、朝の町田駅は都心と変わらない人ごみです。まるでフリッツラングの無声映画メトロポリスのワンシーンのようです。いつも乗り継ぎで通るプロムナードは数日で一周忌を迎える息子の想いを馳せる道でもあります。30年前とずいぶん変わったかもしれません。

(かねごん)
shinkunnnopapa様コメントを頂きありがとうございます。
祖師谷大蔵は強烈な思い出があります。
当時後輩の友人でバンドをやっている奴がいて、「祖師谷大蔵」という曲を歌っていたんですが、これがまた哀愁がある曲なんですよ。
懐かしいな~。祖師谷大蔵!

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