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2011年10月 2日 (日)

反原発、放射能警告ブログなのに・・・

3.11の震災の後、10日間ほど塾を休業した。至る所で道路が寸断され、電気も水も止まった状態、そしてガソリンを手に入れることが出来なかった。

震災以後6月までは、新入会者もほとんどおらず、創立21年目にしてワースト記録を樹立してしまった僕の塾だった。沿岸部の津波の被害を見るにつけ、本当に大変なことになったものだと、ただただ生きていることに感謝の每日だった。

7月から9月にかけて、多くの生徒に入会して頂き、なんとか例年の生徒数に達した。僕は塾での指導の他にこのブログを書いているだけで、今年は広告等の媒体はいっさい使わなかった。6月以降塾に来て頂いた9割以上の方々が、僕のブログを読んで頂いていた。感謝である。

3月の半ば過ぎから、舌のピリピリ感や、今までに経験したことのない身体の違和感を覚え、福島原発の放射能が200キロ近く離れた岩手県南部の一関にも、間違いなくやってきていることを書き続けてきた。

そして5月のメルトダウンの発覚。一関市の放牧地のセシウム汚染の公表をきっかけに、僕のブログへのアクセスが加速した。全く放射能の情報を公表しない一関市の対応に、不安を抱いた多くの市民の方々が、『一関市放射能』などの検索ワードで、僕のブログに入って来た。その方々の中に、きっと今回入塾して頂いたお子さんの保護者の方が多くおられたのだと思う。

ここ半年、教育論や塾の話題らしきものはほとんど書いてこなかった。子どもたちを被曝させてはいけない、という一点について書き続けてきた僕のブログだった気がする。隠蔽してきた東電や政府の態度に対する僕の怒りの矛先は、僕の過激なブログの論調となって、記事が多くの所へ拡散していった。それが放射能値開示の署名運動になり、週刊誌等でも一関の放射能問題が取り上げられるようになった。ここ半年で10万人以上のアクセスを頂いた結果だと思っている。

ガイガーカウンターを6月の初めに買った僕は、3月に経験した違和感を数値で確かめることが出来た。何度も繰り返してきたが、雨の日の放射能値は高い。一関市は地面の線量が平均して0.18マイクロシーベルトから0.23マイクロシーベルトだが、雨の日はいっきに0.4~0.6ほどに値が跳ね上がる。

そしてその雨の線量は、落ち葉や枯れ草に溜まりやすい。従ってこれからの季節、子どもたちを、公園や里山の枯葉や枯れ草が堆積しているような所で遊ばせてはいけない。雨水の通り道になっているような落ち葉の溜まり場では、市内では1.0マイクロシーベルトを超えている場所も多い。

塾なのに、反原発、放射能警告ばかりを書いてきたこんな僕の塾を、選んで頂いた保護者の皆様に心より感謝したい。

ここ数ヶ月、僕の所に様々な情報を提供してくださった市民の皆様に感謝申し上げます。また署名運動のさいに、多忙な中ご尽力頂いた塾の保護者の皆様、本当にありがとうございました。

僕は人は情熱と愛で動いてくれるものだと思っています。チェルノブイリ事故の悲劇を全く教訓にできないような日本の政府に、僕は情熱も愛も感じません。文科省にしても同様です。今回の震災で多くのことを多くの方々が学んだと思います。福島の苦しみや、沿岸の被災者方の苦しみは、決して対岸の火事ではありません。原子力発電を廃止しましょう。情熱と愛で、皆さん止めませんか、悪魔の火を。

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