さようなら桜
昭和22年、23年と一関市を襲ったカスリン・アイオン台風は死者500名を超える未曽有の大水害でした。
終戦の直後襲った大洪水により、一関はほとんどの田んぼ畑そして民家が激流に流されました。翌年復興のシンボルとして植樹されたのが、磐井川の桜並木です。
64年の歳月を経て大きく枝を広げ、市民の目を楽しませてきたこの桜並木が、この秋、堤防改修工事のためすべて伐採されます。
多くの涙と、多くの歓喜が、この桜並木のもとで多くの人々の人生を彩ってきました。別れ、出会い、そして旅立ち。
奇しくも東北を襲ったこの大災害の年に、復興のシンボルの桜の木が切り倒されることに、痛恨の思いと、言い知れぬ悲しみを感じます。
今度の土曜日、9月10日土曜日の午前10時より、一関一高前の旧磐井町児童公園にて、市の主催の『磐井川堤防桜お別れ会』が行われます。
私の塾の2階から見える磐井町の桜並木が消えるのは、本当に残念でしょうがありません。
春の満開の美しさは、真冬の厳冬期を何度も乗り越えてきた、古木の強さであり、春を迎える自然の喜びです。堤防改修工事が終了後、桜が植樹されるそうですが、きっと私が生きている間に、再び磐井町の満開の桜を見ることはないでしょう。
さようなら桜。
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