9月の雨
9月の残暑もようやくやわらぎ、今日は涼しい雨が降っている。二日間中総体のコーチ・アドバイザーとして忙しい時を過ごした。また本業の塾教師に戻る。
サラ・ボーンの『9月の雨』を今日は聞いている。
遠い過去の風景がアコースティックなサウンドと共に、僕の心の中を駆け抜けていく。
風景と言えば、昨日からぼちぼち僕の地域でも稲刈りが始まった。セシウム等の放射能値の調査結果の遅れにしびれを切らし、収穫を始めた農家がある。
雨の日の朝、遅めのコーヒーを飲みながらジャズを聞いている僕は一見いつもと変わらない日常だけれども、深刻な事態は一向に改善されていない。
自宅の北側に神社を祭る裏庭の杉林があるのだが、雨水が流れる側溝の放射能値は0.9マイクロシーベルトを超えていた。ごく一部の面積ではあるが、確実に雨は福島第一原子力発電所の放射能を運んできている。近々除染をしなければと思っている。
僕の住んでいる岩手県一関市は福島原発から200キロ離れている。南風によって運ばれてきた放射能は福島県のいわき市とそれほど変わらない。
この200キロという値を南に持って行くと千葉を過ぎ東京北部に至る。今は太平洋からの南東の風が強いので、東京まで福島原発の風はやってこないが、問題は冬の季節である。北風がシベリヤからやって来る。
出続けている放射能との戦いが厳しいことは重々承知をしている。福島原発で作業にあたっている方々の必死の苦労も知っている。しかしこの福島の放射能は何としても止めなければならない。
今の日本で一番優先されなければならない緊急事態である。スポーツや教育の振興も大切である。沿岸部の復興ももちろんである。しかしそれよりも大事なことは、放射能から子どもを守ることである。それなのに飲食による内部被曝を防ぐ対応が全くなされていない地方自治体の現状に、僕は怒りを超えて情けなさを感じている。
9月の雨のなか、僕のブルーモーションは止まらない。
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