極限状態になった時、人間はその本性を現す
3日天下で終わるのだろうけれど、二日間このわくわく日記が塾ブログランキングで一番上にこさせて頂いている。読者の皆様に心より感謝申し上げたい。
僕にブログを書くことを勧めてきた女房に「とうとう僕のブログが一番上に来ちゃったよ」と告げたところ、「3月11日から文明の価値観が変わったから、そんなこともあるんでしょうね」と、軽くスルーされてしまった。
彼女の頭の中に渦巻いているのは放射能の数値と、一向に収束しない福島原発の状況であり、僕のブログどころではない。
僕が古代東北の守り神である荒覇吐(あらはばき)の神に呼ばれて、深淵なる森を訪れたことも、塾の教室でわずか10分で『いのり』という曲を書き上げたのも、そして僕の尊敬するブログの師匠である神奈川のとよ爺先生が、先週僕の家を訪ねてくれたのも、女房に言わせれば、文明の価値観が変わったことの現れであり、そんなに驚くべきことではないということなのだろう思う。
僕の日常が3.11以降非日常の日々に変遷してしまったことは間違いない事実で、やたらとシンクロシティが増えている。
3月18日、まさに福島原発の放射能が降りしきっていた一関の県道を、大船渡や陸前高田に向かう緊急支援車両が走りすぎる中、僕は自転車に乗りながらその後の日本を象徴する光景に出くわした。
その日地元のスパーが1週間ぶりに開き、多くの人達が食料を求め並んでいた。そこへ黒塗りの高級車に乗った地元議員がやってきて、食料の買い出しの為に並んだ。その横を他府県のナンバーの支援車が通って行く。隣町が津波で大変になっていて、県外から多くの支援がやって来ているのに、ガソリンがある彼はこんなところで何をやっているんだろうか。僕は目眩を感じた。
そう言えば震災後、岩手県選出の民主党の小沢なんとかさんというとても偉い先生の姿を見かけなくなった。岩手の放射能が心配なのだろうか地元にも現れない。困ったものである。
岩手県や宮城県では多くの子どもたちが津波で行方不明になった。先生方も必死の捜査活動をやった。そんな中あろうことか宮城県は教員の人事異動を敢行した。子どもたちが心配だから人事を凍結してくれという、多くの先生や父兄の懇願にもかかわらずにである。
被災した家族や子どもたちの状況を把握している先生方を、あの被災地から移動させるという非人道的な荒業をやれるのは、さすが官僚的教育界である。恐れ入った。
先生と言う名の仮面を被った多くの野獣や珍獣が、3.11以降の日本中を彷徨している。極限状態になった時、人間はその本性を現す。そのことを多くの国民が知ったはずである。
このブログが一人でも多くの皆様の心に届いていただければ幸いです。
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