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2011年8月11日 (木)

僕の教育理念に反するのでやめた

四半世紀前のバブル時代、僕の暮らしは全くバブルとは縁遠いものだった。がしかし、21年間塾を営んできた僕にも、プチバブル時代はあった。

もう8年前になるが、中3~高1にかけて僕の塾に在籍した生徒が東京大学に合格した。それも後期日程で。

人口数万人の小さな町ゆえ、東大合格が出るのは20年に1人くらい。僕は全く蚊帳の外だったが、世の親達は、一体どこの塾に通っていたんだろうということになっていたらしい。彼が通っていた中学校の生徒達が、わんさかとは言わないが、かなり入塾してきた。いわゆるバブルである。

東大にしても早慶にしても、そこに入ろうという強い意思を持って入塾してくる生徒たちだ。優秀でないはずがない。世間が思うほど、合格に導くことは難しいことではない。

一番大変なのは、中学校3年生になっているにもかかわらず、-3-3の計算が出来ない、英語の小文字が書けない、そういった生徒を高校に合格させることだ。

有名難関大学に合格させるよりも数倍難しい。しかし、そういった生徒を何とか県立高校に合格させても、世の中は評価してくれない。

あまりの疲労感に耐えかねた僕は、一時期入塾テストを実施したことがあるが、僕の教育理念に反するのでやめた。来るもの拒まず、去る者追わずである。

先日のブログ記事で、1日で5人が入塾するという、最高記録を樹立した記事を書いたが、その反動が来た。後日今度は一気に5人が塾を去って行った。

うるさすぎて、他の生徒に迷惑がかかっているので、辞めて欲しいという連絡を入れたところ、一緒に来ていた子どもたちも来なくなった。もう一方のケースは、弟が入塾したいというのでチラシを渡したところ、塾に通っている同じ学校の全生徒の名前と、通っている曜日と時間帯を書いて渡してくれと言われたので、僕は久しぶりブチギレ、入塾を断った。姉も辞めていった。

僕はブチギレたことに後悔はしていないが、まあ、ドンマイである。僕の堪忍袋もバブルのごとく、たまに弾けることがある。

入塾の最高記録を樹立しつつも、プラマイ0という結果に終わってしまったかねごん塾であった。

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