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2011年8月 4日 (木)

大卒の7人に1人は留年

読売新聞
卒業年限を迎えながら留年する学生が全国の大学で少なくとも7万9000人いると推計されることが、読売新聞の「大学の実力」調査で明らかになった。根強い企業の「新卒一括採用」を背景に、就職が決まらず翌年に再び「新卒」として就職活動(就活)に臨む学生が急増している。卒業予定者数は約56万8000人で、7人に1人は留年している計算になり、就職戦線のさらなる激化を招いている。

「大学を出て何をやるの」という声をよく耳にしたが、今は「大学に行ってどうするの」という声を多く聞く。本当に厳しい世の中になった。

僕の長男は社会人2年目だが、就活は本当に厳しかった。就職浪人を覚悟したが、卒業直前、何とか雇ってもらえた。工場勤務で每日作業着が真っ黒になって帰ってくる。震災の時も工場の様子が心配で、翌日会社に出かけていった息子だったが、いつの間にか逞しくなった息子に感慨深げなかねごんオヤジである。

就職ができずに大学に残る学生が7人に1人というが、大学を出てなにもやらない人数も、残留組と同じ数だそうだ。

高卒の就職率に比べると、圧倒的な劣勢な数である。原因は単なる不況などの問題だろうか。それとも何か重大な問題が隠されているのだろうか。

大学生の質が低下しているという事実もあるだろう。私立大学は生徒を集めることに必死だ。一般入試の受験が形骸化している大学さえある。極端に言えば、受験をし入学金さえ払えばOKみたいな大学も増えている。

面接と書類審査、そして形ばかりの論文試験で、合格通知を乱発する大学にも問題があるのではないだろうか。

「お金さえあれば大学は入れる」という声を多く聞く。決して豊かな社会ではないな、日本という国は。

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