もはや競争社会は、人類が進化して行く過程での遺物でなければならない
先行きが見えない不安の中で、被災者でない方も精神的被災者になってしまい、日本のエネルギーが枯渇している。誰の言葉が真実で、誰の言葉がインチキなのか、判断に右往左往しているのが現状ではないだろうか。
ただ間違いなく言えることは、お金を得ること、悦楽を得ることを幸福感の第一主義としてきた現代人が、戸惑い始めていることだ。
食欲、性欲、快楽その追求の延長線上に待ち構えているものが、決して霊性豊かな社会でないことを多くの人達が感じ始めていることだ。
今生一度きりの人生を気ままに楽しく過ごそうぜ、という発想も悪くはないだろう。自分の命を自分なりの価値観で生きる他人を、否定する権利など誰にもない。
しかし、個人の幸福が社会全体の幸福に繋がるかどうかは別にして、社会全体の幸福は間違いなく個々人の幸福に繋がって行く。
教育の格差、経済の格差が幸福の格差になっている日本社会に於いて、いま必要とされているものは、個人の尊厳であり、命の平等感だと僕は思っている。
自分の命の価値を過小評価する人々があまりにも多くいる。
「頭が悪いから」 「キモイから」 「お金がないから」そんな呪縛を自分に向けて、生きることの尊厳と命の輝きを遮断してしまっている若者たちが大勢いる。
この世に生を受けた僕らの命は、所有物や能力で選別されるものなどではない。全ての命が全ての役割を持ち、全ての命が全ての命の糧であり、エネルギーだ。
学年でトップになった生徒は、学年で2番の生徒や、びりになった生徒がいるがゆえに、トップになれることを忘れてはいけない。
長者番付に載ったものは、自分に利益を与えてくれた多くの顧客や受益者がいたことを忘れてはいけない。
だから全ての命、全ての生活を救わなければいけないのだ。持てるものだけが、勝るものだけが利益を得る社会ではいけない。
もはや競争社会は、人類が進化して行く過程での遺物でなければならない。
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コメント
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とても的を得た文章ですね。
引き込まれました。
このブログから多くを学びたいと思いました。
(かねごん)
ルティア様コメントを頂きありがとうございます。
日々心のつぶやきを書いているしょうもない日記です。
お褒めに預かり恐縮です。今後もよろしくお願い致します。
投稿: ルティア | 2011年12月12日 (月) 16時35分