液状化する日本政治
8月号の『潮』の特集タイトルである。
戦後最悪の首相を抱え込んだこの国の不幸というサブタイトルが踊っているが、今日本が直面している国難に対応できない政治の本質は、政治家の力量不足と言うよりは、優秀なブレンを抱えていないことに起因していると僕は考えている。
僕が仮に政治のトップになるとするならば、間違いなく各分野の優秀な人材、つまりは科学者や技術者、そして政治学者を探し出すことを最初の仕事にするだろう。優秀な人間とは、優秀な人材を探し出せる能力をもった人間のことを指すのではないだろうか。
原発の問題も、最初に東京電力お抱えの、カバン持ちである東大の馬鹿教授達をテレビに登場させ、放射能の安全性を言わせたことが、多くの内部被曝を生じさせてしまった。
地震による津波も、多くの研究者が危険マップを作成し発表していたにも関わらず、誰も政治家は見向きもしなかった。そして国民の危機管理意識を啓蒙しないでしまった責任は大きい。
僕は宮城沖地震がやって来ると言われ始めてから、家族を連れて海に行くときは、必ず避難できる小高い山と、避難できる道を確認してきた。それはかつても書いが、夢に登場する津波の恐怖の影響もあったと思うが、それ以上に、僕が得てきた情報によるところが大きかった。
石巻に隣接する女川原発が地震でメルトダウンしたときは、羽奥山脈を超えて、とりあえず秋田県側に逃げろと、僕は高校で授業中に3年前から言ってきた。巨大地震の起こる可能性は大であった。僕に言わせれは、想定外のという形容詞的発言は無責任も甚だしいものだ。
こんな大変な時に、あいも変わらずの権力争い、金脈争い、そして派閥争い。そんな馬鹿政治家を輩出してしまった責任は僕ら国民にあることは間違いない。僕らこそ平和ボケで液状化してしまっていたのかも知れない。反省しなければならない。
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