父に贈った最後のプレゼント
父の日になると聞きたくなる曲がある。井上陽水の『人生が二度あれば』だ。
僕は残念ながら父親孝行というのをしないでしまった。父は55歳で他界したのだが、自分のことが精一杯で何もしてやることが出来なかった。せめてもの償いは、孫の顔を見せてやれたことだろうか。父親に関しては後悔ばかりが残っている。
男親というものはどこの家でも寡黙なものだ。父は僕にあまり多くを語ることはなかった。酒を飲むとよく座敷で一人カラオケをやっていた。
父がおじいさんになったのを記念したわけではなかったが、僕にしては珍しく、息子が生まれた年の父の日に、夏ものの半袖セーターを父に贈った。でもそのセーターを父は一度も着ることがなく父は天国に行ってしまった。
棺桶の中に入れたサマーセーターが、僕が父に贈った最後のプレゼントだった。
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コメント
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かねごん先生こんばんは。
最近の男親は寡黙だとダメらしくて、
久しぶりに夕食を共にした今日も、
嫁から(子どもたちと)
「何か喋れば?会話のない親子やね」と
言われる始末です。
(今、食べるのに夢中だから喋れんやろ!)
と思っても私は口には出しませんよ~。
で、無理矢理会話するわけで…。
これがウチの食事時のパターンです。
(かねごん)
美川先生おはようございます。
僕もそうですね。
女房から「子供たちと会話をしたら」と言われるのですが、
仕事がしゃべる仕事なので、ついつい家では黙ってしまいます。
「しゃべらないと通じないことが多いよ」女房に言われ続けています。
投稿: 美川 | 2011年6月20日 (月) 01時15分