残像
僕らが生きている世界が、神様が作った世界の残像のような気がする時がある。本当は実体のある別の世界がどこかに存在していて、僕らの世界はその写し絵のような世界になっているのではないかと感じる時がある。
小さい頃可愛がっていた子猫が突然冷たくなっていた朝、そのちいさな命の終焉を認められない僕がいて、この世界が偽りであって欲しいと願ったことがある。
涼しい風が吹き抜ける川べりの木陰で、一生懸命花を摘んでいる少女がいる。小さな手に握りしめた花束を、彼女はそっと水の流れの中にときはなした。
初夏の陽光の中でその光景を眺めていた僕は、ずっと遠い昔に、同じ花を摘んでいる自分の姿を見たようなそんな錯覚に陥ってしまった。
かねごんのデビュー作 『僕の夢』
かねごんの受験応援ソング 『エール』
かねごんの異色ブルース『かぶとむし』
【動画プロデュースby とよ爺先生】
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