英才教育やエリート教育の先にあるのは、決して豊な社会ではない
世の中にはいろんなからくりが存在する。ほとんどが詐欺と言っていいほどの、偽正義が蔓延している。
このブログも4年目に突入したわけだが、始めた頃の僕はまったくやる気のないブローガーで、週に1回くらいの割合でどうでもいいような記事を書いていた。1ヶ月間のアクセス数も10人とか、そんなブログだった。
それが今は、月に1万人ほどの方々に読んでもらっている。本当にありがたい。ブログを書き続けるエネルギーは、世の中に対する怒りや悲しみのような気がする。
責任あるポジションにいる人間が、責任を放棄していることに対する怒り。弱者を救わなければならない人間が、救うどころか搾取していることに対する怒り。そしてそれを耐え忍んでいる人々の悲しみ。
僕ごとき田舎塾の教師が一人吠えたところで、サハラ砂漠にコップ一杯の水を撒くがごとく、なんの影響力もないのだろうけれど、それでも僕は吠え続けたい衝動に駆られる。
僕のブログにスイッチが入ったのは、4年前の一関一高附属中学校開校に対する僕の反対意見が始まりだった。そして今でも4年前の考えは変わっていない。
小学校、中学校までは、勉強が出来る生徒も、勉強が苦手な子どもも一緒に学ばせ、それぞれの家庭が抱える苦悩や、努力を放棄する同級生の思いを共有することで、実社会の不条理を学ばせるべきだと僕は思っている。
今、有名私立中学そして有名大学を終えた政治家や官僚、企業人の身勝手な行動、そしてその背後に巣食う差別意識を一瞥すれば、エリート教育がいかに社会を荒涼としたものにしていくかが分かるだろう。
わずか13歳の子どもに、エリート意識のようなものを身につけさせることが、素晴らしい教育だと考えている教師や親御さんがもしいるならば、今日本を牛耳っているエリート集団の失態をじっくり眺めて頂きたい。
確かに高学歴高収入を目指す人生の何が悪いのだと言われれば、個人的には返す言葉はないのだけれど、高学歴高収入を得る人生が成功の人生で、そうでない人達の人生は負け組の人生だという発想をしているのが、誰であるのかを考えてみて頂きたい。
英才教育やエリート教育の先にあるのは、決して豊な社会ではない。
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