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2011年5月 6日 (金)

常に心がけていることが一つある

全国にどれだけの個人塾が存在するのか知る由もないのだが、個人塾の多くは塾長さんが一人で切り盛りしているところが多い。教務から経理、そしてトイレ掃除から営業まで全てをこなしている。

そして僕の塾も家内に手伝ってもらってはいるが、全国のそういった個人塾の形態に限りなく近い。よく言うところの一匹狼である。頭髪が薄くなり、腹が出ている僕などは、さしずめ一匹小太り狸というところだろうか。

家内制手工業の塾なので、部下を引き連れて飲み歩くこともないし、忘年会や新年会をやることも殆ど無い。

夜仕事が終わると、愛車の軽トラックでまっすぐ家に帰り、ご飯を食べ、PCに打ち込みをして、お風呂に入って寝る毎日である。そんな日々が20年以上続いている(ブログは4年前からですが・・)。

実は僕は30年近くも塾教師をやってきたにも関わらず、塾のあるべき姿だとか、塾の存在価値などというものの本質がいまだに何も分かっていない。ただ単に必要かなと思って続けてきただけである。

塾協会のような組織にはいっさい加盟していないし、そういった協会の集いに顔を出したこともない。ゆえに塾のトレンドがどういうものかを正直理解していないし、僕の塾には指導マニュアルさえ存在しない。毎年入塾して来る生徒の要望なり、求められる雰囲気みたいなものを察知し指導をしているのが現状である。

50歳も過ぎると、若い頃のように鋭利な感性で生徒たちをグイグイ引っ張っていくエネルギーはさすがになくなってきた。そのかわり、日常の凡庸さの中で、子どもたちの個性や、その子だけが持ち得る斬新なキラメキを見い出す能力は少しは増加してきたような気がする。

僕は塾でも、高校でも、そして中学生の卓球の指導に於いても、常に心がけていることが一つある。それは、子どもは子どものままではなく、必ず大人になるということだ。僕は子供たちと接するとき、必ず彼らの持っている長所が花開いた大人の姿を想像して付き合うことにしている。そうすることで、僕と彼らは対等になる。

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コメント

こんにちは。

かねごん先生の子どもたちを
将来の大人としてみて接する観点の置き方、
とても私の心の中にすっと入って来ました。
昨日の授業で中2の子どもたちに
この考え方を話しました。
子どもたちは真っ直ぐ前を見て
聞いてくれていました。

私たちは将来を担う子どもたちに
一人立ちできる心持ちを贈り届ける
使命があると思います。
いつもありがとうございます。


(かねごん)
上野先生おはようございます。
僕が日頃考えていることに、賛同頂きありがとうございます。
子どもたちに話を聞いてもらえない教師や大人がいるとするならば、それはきっと対等に魂が向い合っていないからだと思います。
上野先生の情熱は、子供たちとしっかり魂が向かい合っているからこそ生まれるエネルギーだと僕は思っています。

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