僕の本棚
2度にわたる地震で、本棚の本が錯乱してしまっている記事を先日書いたが、その後少しだけ片付けた本棚の背表紙を見て、己の節操のない思考性を実感した。
恥ずかしいので他人には絶対見せられないが、僕の本棚は宗教や哲学の分類で眺めれば完全なるカオスである。真言密教の印の解説書があるかと思えば、その横には聖書関連の本が並び、その下には山岳信仰の歴史などという本が体積している。
自分が勝手に思っていることだが、宗教や信仰の入り口はそれぞれ違っても、目指すところは皆同じだろうというのが僕の宗教的バックボーンだ。
イスラム教だ、キリスト教だと言う、国家的、民族的イディオロギーの論争や主張は理解出来ないわけではないが、武装行動や弾圧は決して賛同できない。
教祖がいなくても、りっぱな教義がなくても、世界には祈りの数だけ宗教が存在していると僕は考えている。そして僕は、学問も祈りの一つだと思っている。
因数分解を学ぶのも、水の電気分解を学ぶのも、見えないモノへの畏敬や尊厳に、跪く姿と変わらないのではないかと思っている。だから学問は謙虚に、そして愛を持って学ばなければならないと思うのだ。
しかし残念ながら、多くの宗教家が権力とお金の亡者になり、真の祈りを忘れてしまったように、学問を教える立場の人間も真の祈りを忘れてしまっている。
信者を前にして、信仰の大切さを述べることほどたやすいことはない。だから宗教家は自分を賢者だと錯覚してしまう。それと同じことが教育の場でも言えるのではないだろうか。
*震災にあい、一関に仮住まいをされる方々で、小学生や中学生のお子様がいっらしゃるご家族の皆様にお願いがございます。大験セミナーでは、被災された子どもたちのために、無料の日曜教室を隔週で行います。僕の塾がやれることはこんなことしかありませんが、落ち着きましたら当塾まで連絡頂ければ幸いです。
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