リセットするわけにはいかないのだ
今日が息子の誕生日であることをすっかり忘れていた。父親として失格である。
たまたま家内が通学用の新しい自転車を買ってあげたようなので、それでどうにか面目を保った感じだが、震災の波乱万丈のなか、高校の入学祝も息子にはまだあげていない。
遠くに住む友人や親戚の方々より、多くのお見舞いを頂いた。しかし隣町の沿岸部と比べたら困難さは1万分の1にも満たないだろう。
あえて困ったことと言えば。電気と水道が5日間止まったこと。電話が10日間使えなかったこと。10リットルの水をもらうのに4時間並んだこと。ガソリンを入れるのに15時間並んだこと。仕事を11日間休んだこと。5個のカップヌードルとみそを一袋買うために、15キロの道のりを自転車で走ったこと。それくらいである。
家族を失ったわけではない。家を流されたわけではない。仕事を失ったわけではない。我が家は日常の暮らしが戻っている。
福島や、太平洋岸の地域の事を思えば、心が痛いほど日常が回復した。しかしだからと言って、心が、魂が春ボケしてはいられない。目に見えないモノとの戦いが残っている。未来の子どもたちの命を存続させる責務が待っている。
これはゲームなんかじゃない。退屈になったからといってリセットするわけにはいかないのだ。
*震災にあい、一関に仮住まいをされる方々で、小学生や中学生のお子様がいっらしゃるご家族の皆様にお願いがございます。大験セミナーでは、被災された子どもたちのために、無料の日曜教室を隔週で行います。僕の塾がやれることはこんなことしかありませんが、落ち着きましたら当塾まで連絡頂ければ幸いです。
かねごんのデビュー作 『僕の夢』
かねごんの受験応援ソング 『エール』
かねごんの異色ブルース『かぶとむし』
【動画プロデュースby とよ爺先生
« 皆さんチャンスですよ | トップページ | 43時間後に回復 »
コメント