孤独は妙薬なり
人生に於いて孤独は決して安らぎなどではないが、妙薬のごとくヒラメキを与えてくれる時間を創造する。
僕は今50を過ぎて、25年連れ添ってきた女房と、社会人の息子と高校生の息子がいて、決して孤独などではない。塾に行けばやんちゃんな生徒たちが毎日無理難題を押し付けてくるし、高校に行けば、愛くるしい女子高生達が教科と全く関係ない、質問をしてくる(・・笑い)。
しかしそんな僕にも、やるせない孤独な時期があった。そしてその時代は本が友達だった。簡単に言ってしまえば暗い少年期を過ごした経験がある。
この世代には珍しく僕は一人っ子だ。小さい頃は兄弟や姉妹がいる同級生が羨ましかった。学校が終わって家に帰れば、猫がいたが、ケンカをする相手も話し相手もいない。両親は勤めに出ていたし、祖父や祖母は畑仕事に忙しかった。
小学校の頃は、毎日学校の図書館から借りてきた本を読むことが僕の唯一の楽しみだった。確か小学校の3年生の時だったと思うが、県より多読賞の表彰をされたことがあった。
読書は僕の孤独を癒してくれる精神安定剤だったような気がする。
中学生になると、僕は本の世界を離れ、音楽の世界へと耽溺して行く。高校生になると、僕はバイクを乗り回すことと、読書をすることとギターを爪弾くこと以外、何もしなくなった。国語は勉強をしなくても大学模試はそこそこ点数がとれたが、英語がひどかった。
このブログで何度か書いてきたが、僕の英語力は本当にひどかった。高校2年の夏から大学に行くために英語に取り組み始めたのだが、冗談ではなく、中学校1年生の教科書からのやり直しだった。ただ救いだったのは小さい頃から本だけは読んできたので、英語の長文に対する類推力だけはあった。早い話が、感である。
本文を読まなくとも、問題の出題文からなんとなく答えを選ぶ自信みたいなモノがあった。長文の四択は強かった。それだけである。
そんな感に頼って大学模試の英語テストを受けていた頃に流行っていた歌が、ボズ・スキャッグスのWE ARE ALL ALONEだった。正直言って受験勉強も孤独だった。
30人ほどいたクラスで、大学受験を希望していたのは僕一人だけだった。今思うとこれはきつかった。英語の参考書の表紙に、当時流行っていた『俺の空』の漫画の表紙をつけて読んでいた。そう言えば『俺の空』ってかなりエロかったな・・・・。
*震災にあい、一関に仮住まいをされる方々で、小学生や中学生のお子様がいっらしゃるご家族の皆様にお願いがございます。大験セミナーでは、被災された子どもたちのために、無料の日曜教室を隔週で行います。僕の塾がやれることはこんなことしかありませんが、落ち着きましたら当塾まで連絡頂ければ幸いです。
かねごんのデビュー作 『僕の夢』
かねごんの受験応援ソング 『エール』
かねごんの異色ブルース『かぶとむし』
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こんばんは、またまた驚きました。
私の大好きな歌です。
いまでもときどき聞いています。
本当にかねごん先生とは感性が似ているようです。
何度もリフレインして、聞いてしまいました。
(かねごん)
とよ爺先生おはようございます。
そうですか、とよ爺先生も聞いておりましたか。
僕はこのボズの曲を聞くと、一人部屋で、やるせない青春を過ごしていた受験時代を思い出します。
今年はまたいろんなことがありましたので、いろんな想いがわきあがってきます。
本当にとよ爺先生とは、趣味嗜好が似てますね。やっぱ僕の師匠であり、兄貴というかんじです(・・笑い)。
投稿: とよ爺 | 2011年4月24日 (日) 00時44分