若き教師たちへ
僕の塾は今度の3月15日で21歳を迎える。卒塾生もようやく700人を数える。毎年30人前後の中、高生が卒塾して行く小規模塾だが、小、中、高で教員をやっている教え子も何人かいて、教育現場での様々な葛藤などを聞くことも多い。
僕自身も市内の私立高校で教鞭をとらせてもらっているが、今日は僕自身が理想とする教師像を述べさせて頂く。
教師の資質として一番大切なことは、子どもたちに偏見を持たないということだと思う。『勉強をしない』『勉強が出来ない』という決め付けをしないという姿勢が大切であろうと思う。
自分が受け持つ教科のレベルだけで生徒を判断してはいけないのは当然であるし、子どもたちを総合的に分析する冷静さと、判断力が常に備わっていれば、ブレることも少ないだろうと思う。
自分の指導教科を理解しない原因を全て生徒の怠慢さのせいにする若き教師たちが多いが、指導する側の怠慢さもあるということを謙虚に反省しなければならない。
この不況の中、狭き門をくぐり抜け教員になった優秀な若者たちに言いたいことは、頭脳の優秀さがイコール指導力の優秀さにはならないということを肝に命じて教壇に立って欲しいということである。
暗記力やテクニックだけで生徒たちを掌握出来るほど、教師業は甘くない。税金泥棒と呼ばれないためにも、心理学や行動学の基本中の基本ぐらいは学んで頂きたい。いつでも基本に立ち帰られる、先生自身の思想のバックボーンが必要不可欠であると考えている。
学校の先生は塾の先生と違ってサービス業ではないので、生徒に好かれる必要はないだろうが、生徒に信頼される存在でなければならないだろうと思う。
若い時期、人格を築く最良の方法は読書だろうと思う。本を読んでいる人間というものは、ちょっと話しただけでわかるものだ。大げさな表現かも知れないが、魂が感応する。
教員に採用されたことで人生の目的が完遂された訳ではない。混迷するこの社会で、一番大切なのが教育である。先生の一言が、先生の視線が、生徒を生かし、そして輝かして行く。若き教師たちよ、そのことを忘れないで欲しい。
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