何が想定外なのだろうか
僕達が地球上に降り立ったのはつい最近のこと。
この地球が誕生して60億年が過ぎ去ったが、この60億年の長さを1日24時間に置き換えると、僕ら人類が地球上に現れたのは、23時59分30秒ぐらいだ。
僕ら人類の歴史は、まだ30秒にも満たないものだ。
この地球上で多くの種が生れ、そして消えて行った。環境の激変に適応できなかったもの。植物連鎖のバランス変動に種を維持できなかったもの。その数は天文学的数に及ぶ。
地球上に種を繁栄させたヒト科・ホモサピエンス。言葉と知性を発展させ、道具を使い文明を築いてきた。
そして僕らは化石燃料の時代を経て、原子力というエネルギーにたどり着いた。この危険性や恐怖を一番知っているはずの日本という国が、まるで麻薬中毒者のごとく原発を作り続けてきた。
反対の声をねじ伏せ、経済優先のスタンスで、現代のバベルの塔が幾つも幾つも建造された。広島や長崎の悲劇は風化され、チェリノブイリやスリーマイル島の教訓は残念ながら活かされなかった。
想定外という言葉。何が想定外なのだろうか。地震国である日本に、原発を作ったことだろうか。
石原都知事が天罰発言をした翌日、福島原発が水蒸気爆発を起こし、放射能を飛散させた。その後折しも東北は真冬並みの冬型の気圧配置となり、強い北風に煽られ放射能は東京にまで及んだ。
大切な水が被爆した。これも天罰なのだろうか。
多くの尊い命を奪った津波は避けられない自然災害だったかも知れないが、福島原発の放射能汚染は、人間の奢りと過信が引き起こした人災である。
僕はかつてこのブログで原子力の恐怖をのべた《こちら》。どれほどの痛みを感じれば、人は原子力を捨てられるのだろうか。
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