大都会東京の華やぎの中で
東京の夜景を見ていつも思うことがある。この大都会東京の華やぎは、幻なんじゃないかと。青春時代を東京で過ごしたが、バイトに明け暮れた毎日だったので、都心に出かけて酒を飲むなどということはほとんどなかった。
僕が住んでいたのは小田急線沿いの街だったが、当時新百合ヶ丘の駅からはまだ茅葺屋根の農家を展望することが出来た。多摩丘陵には小麦畑が広がっていた。
新宿の喧騒が苦手で、よく横浜に出かけて行ったが、まさか岩手の山奥から出てきた僕が、横浜生まれの女性と結婚するとは思わなかった。人生は不思議だ。
そう言えば国鉄の横浜線はまだ単線の頃で、本の読み過ぎで鬱状態になりかかっていた僕は(・・笑い)、ウオークマンで山崎ハコの歌を聞きながら、車窓から暗い視線を漂わせていたに違いない。
それにしても山崎ハコの歌声はソウルフルで、都会で聞く彼女の歌詞は、僕の魂を揺さぶった。彼女のような歌い手はもう二度と出てこないんじゃないだろうか。
かねごんのデビュー作 『僕の夢』
かねごんの受験応援ソング 『エール』
かねごんの異色ブルース『かぶとむし』
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