企業秘密をちょっと・・・
僕の塾に通う受験生の多くは、週2回コースというのが一番多い。集団個別指導で一回の指導時間が90分だ。1ヶ月12時間の指導時間になり、月謝が9000円(週1コースは5000円)なので、1時間750円の指導料となる。
教室のテナント料やら、人件費やら、コピー機のリース料などもろもろの経費を考えると、この指導料が限界値である。今後値上げされることはあっても、下げることは出来ない。
塾として看板を掲げている教室の中では、市内でもっとも安い月謝料金かも知れない。安いからと言って教室がボロイわけではない(・・笑い)。自慢じゃないが、市内の塾の中ではハード面はそれなりの部類に入ると思う。
コピー機はカラーコピー機を備えているので、日々使う教材プリントは色刷りである。エアコンも入っているし、自習室もある。それにもかかわらず、同じ形態の、TVコマーシャルを入れている市内FC塾の半分以下の月謝である。
僕の塾の最大の武器は、チラシ等を含め年間の広告費が限りなく0円に近いことである。故にこの低料金が維持できるのである。昨年の例で言えば、入塾していただいた生徒のうち卒塾生や内部生のご父兄の紹介で入った塾生が全体の5割。3割が塾のHP。後の2割は僕の友人や知人のご子息である。
この流れが出来上がるまで、塾を始めて15年ほどの年月を要した。それまでは紆余曲折、日々葛藤の連続だった。チラシ代を30万円もかけて、たった3人しか入らなかった春などは、石川啄木ではないけれど、思わずじっと手を見るの日々だった。
生徒を紹介して頂いたり、塾を宣伝して頂いた方々に対して、やってはいけないことを僕は学んだ。その教訓をまとめてみたい。
その1 図書券や金品で生徒の紹介を促進してはいけない。
その2 生徒を紹介して頂いたご父兄に、何がしかの御礼をしてはいけない。
その3 塾生に友達を連れて来いと、脅かしてはいけない(笑い)。
真摯になって恩を返すには、紹介して頂いた塾生を一生懸命指導することである。これは、紹介していただいたご父兄のご子息もそうであるし、入っていただいた塾生に対してでもある。保護者の方は菓子折りやお礼が欲しくて生徒を僕の塾に紹介してくださるのでは決してない。しっかり指導をして欲しくて紹介して下さるのである。
高い指導料を払えば良い指導が受けられるという幻想を僕は払拭したい。塾の駐車場に鎮座している僕の愛車の20年物の軽トラック。何かと塾生の笑いのネタに使われるのだが、僕は誇りである。
かねごんのデビュー作 『僕の夢』
かねごんの受験応援ソング 『エール』
かねごんの異色ブルース『かぶとむし』
【動画プロデュースby とよ爺先生】
コメント