家族
今年になって初めて、昨日そばを食べに行きつけのお店に入った。雪のせいだろうか、店はいつもの混雑はなく、すぐにそばにありつけた。
僕がそばを食べ始める頃、前のテーブルに小さな子どもを連れた家族が座った。年の頃は30半ばのご夫婦で、4歳と3歳ぐらいのお嬢ちゃん二人と、1歳半ぐらいの男の子が一緒だ。
お嬢ちゃん達は、お父さんの隣の席を取り合っている。男の子もそれを真似て、お母さんの膝に乗ったり、お父さんの所へ行ったり忙しい。
お父さんが車に財布を忘れて来たことに気づき、車に財布を取りに行こうとすると、一番上の子が「パパどこへ行くの、帰ってきてね」と心配顔。
お父さんが「お金を自動車から取ってくるだけだよ」と言うと、2番目の子が「お金が無かったらパパわたしのお年玉使っていいよ」と言い放った。続いて小さな男の子までもが真似て叫んでいる。微笑ましい光景だ。
そばが運ばれてくると、家族5人がそれぞれに美味しそうに食べている。ただそれだけの光景なのに、僕は何故か涙があふれてきた。涙が口に入りおそばがしょっぱかった。
急にこみ上げてきた突然の感情に、僕自身が戸惑っていた。
そう言えば、最後に息子達と外でご飯をたべたのはいつだったろうか。思い出せない僕がいた。仕事、仕事に明け暮れる毎日。僕はとても大事なものを忘れてしまっていた。
明日は息子の誕生日だ。・・仕事をキャンセルしようかな。
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