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2010年11月30日 (火)

子どもの教育

僕ら大人が子どもを叱るのはたやすいことだけれど、大人が大人を叱るのはなかなか難しいことである。

人道的に問題があるとか、常識が欠けていることに対して叱るのは、忠告される方もある程度聞く耳を持つだろうが、子育てに対する忠告の場合は家庭の慣習や、家族の考えもあって、重々困難を極めることが多い。

僕も今でこそ年を取り、ご父兄の皆さんより年上になったが、20代30代の頃はご父兄に対し、率直な意見を正面きって述べることがなかなか出来ず、歯がゆい想いをしたことも多い。

特に若い頃は、「子どもを育てたこともないのに何を偉そうに言っているのかしら」的な視線をバシバシ浴びて、戸惑ったことも数知れずあった。

しかしこれだけは言っておきたいのだが、自分の子どもを育てることと、よそ様の子どもを教えることは、全く別物であるということである。このことに関しては、教師をやってこられた方に賛同して頂けるのではないかと思う。

自分の子どもの教育が成功したからと言って、優れた職業人としての教師とは限らない。同じように、教師の子どもが不登校になったり、成績がおもわしくないからと言って、決してダメ教師などと評価される筋合いのものではない。

僕も30年近く塾教師という名のもとに、教育に携わりながら様々な光景を垣間見てきた。受験生の息子を持つ学校の先生が、自分の仕事をほったらかしにして息子の受験勉強に付きっきりという事例を目の当たりにしたこともあるし、自分の娘が保健室登校をしているにもかかわらず、夜遅くまで教師として問題を抱える生徒の指導にあたり、家庭を返りみず他人のお子さんに全力投球をしていた先生も存じ上げている。

僕は、自己犠牲が美学だと言っているのではない。ただ、あの子は先生の息子なのに、娘なのにという世間の評価がナンセンスだと言っているのである。

毎日朝早く家を出て、夜遅く帰って来る学校の先生にとって、自分の息子や娘に勉強を教える時間などない。僕もそうであるが、通信簿の点数付けや答案用紙の丸つけなどを家庭に持ち帰った日には、家族との会話さえもままならない。そして日曜日は部活指導や大会の遠征が目白押しである。

塾教師にいたってはさらに夜が遅い。僕の知っている先生方で、夜10時前に帰宅する塾教師などいない。夜中11時、12時は当たり前である。それだけ情熱を教育に傾けているからこそ、生徒や保護者の皆さんにも、裏表のない率直な意見や忠告が言えるのだろうと思う。

きっと僕も随分生意気な教師だろうと思う。そして自分の家庭のことはさっぱりである。自分の息子の三者面談にも行けず、進路相談にも足を運べなかった。息子達には頭が上がらないかねごんである。

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