学び、学び、学び
僕の塾に通ってきている生徒の保護者の皆さんから頂く相談ごとで一番多いのが、2番目のお子さんの相談である。
「お兄ちゃんは出来たのに・・・」という例の悩み相談である。
一番目の時はほっといても勉強が出来たのに、下の子は後ろから数えた方が早い成績の順番で、担任の先生からは公立高校は厳しいと言われて・・・。こういう相談が近年増加している。
戦後すぐの東北の農村地区では、新憲法のもと民法が変わっても、長男が大切にされた。学校も長男だけは望む学校に行かせてもらい、次男や三男は表現は悪いが自由奔放にほって置かれた。
しかし現在のようにふたりっ子が圧倒的に多い世の中になって、長男や長女だけを優遇する親御さんはいなくなった。それが証拠には、一番目の子は塾に通わせるけれど2番目は通わせないなどという親御さんは皆無になっている。
ところで我々子を持つ親は、子育てを通じていろいろ学ばされることが多い。生まれてきた子どもたちが素直で、勤勉な努力家であるなら、それはとても楽な子育てであるだろうが、しかし期待に反して、反抗期がエンドレスであったり、不登校になったり、超個性的な彼氏や彼女を連れてきたりと、親を毎日ドキドキさせてくれる子どもの存在というのが突如やって来る。
僕は自分の家庭を含めて(苦笑い)、それは親たち僕らの魂の修行だと思っている。子どももというものは、良くも悪くも親の魂の遍歴をダイレクトに見せてくれる。それは隠しようのないドラマだと思う。
かつて、娘さんの不純異性交遊に悩む親御さんの相談を受けたことがあった。僕は失礼かと思ったが、お母さんに尋ねてみた。「お母さん自身何か思い当たることはありませんか」。
お母さんは僕の質問の意味を理解してくれたようだった。「どうすればいんでしょう」
今の娘さんの姿は、過去の自分の姿だと思って、愛情を持って接してあげればいんじゃないですか。僕の答だった。
「この子は誰に似たんだろう」そんなため息をついている世の中の親御さんに申し上げたい。子は親の鏡と言うけれども、それは表面に現れている親の姿だけではなく、ましてや学歴や職業や財力とは関係なく、内面や魂の軌跡をも映しだすことを忘れないで頂きたい。
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