最近のトラックバック

« 僕の好きな英雄 | トップページ | イーハトーブ宇宙実践センター »

2010年9月27日 (月)

家族の愛情

世の中で生きていくための最大のツールは、自分を信じることだと思います。

その信じる力は、家庭の温かさや家族の愛情が育んでくれるものだと思います。人が存在するためには、すごいエネルギーが必要です。

自分がこれまで親や家族のおかげで存在してこれたことを、心の深いところで気づくことが、世の中に対する感謝にも繋がるのだと思います。

恥ずかしいのですが、僕の昔話をします。僕は小学校の頃迄は自分で言うのも何ですが、優秀な子どもでした(・・笑い)。現在塾教師をやっている僕が、自分のその頃を見たならば、非の打ち所がない少年だったと思います(爆笑)。

小学校4年生を堺に、僕は勉強をしないルーズな子どもになりました。原因は家庭の不和です。

一家の大黒柱である父が、交通事故に遭いました。加害者は未成年者で、しかも任意の保険に入っておらず、治療費を払ってもらえませんでした。

我が家の家計は困窮し、母は疲労困憊、祖父と祖母は元気をなくし、僕の家はまるで船頭を失った船のごとく、激流に巻き込まれていきました。

僕は自分でも精神力が強い子どもだと思っていました。しかし笑いや和やかさが無くなった家庭で勉強する精神力は、持ちあわせてはいませんでした。

小学校高学年で全く勉強を放棄した代償は、あまりにも大きかったと思います。裁判がようやく決着し、父の元に何がしかのお金が入ったのは、僕が高校に入った頃だったでしょうか。それまで生活保護でなんとかやりくりしてきた家計は、本当に大変だったと思います。

仕事に復帰した父は、本当に家族のために頑張りました。母や家族に笑顔が戻った頃、僕も遅まきながら勉強に目覚めた気がします。かつての記事にも書きましたが、長い冬眠から目覚めた気分でした。高校2年の春でした。

塾生からよく尋ねられます。先生は中学校の頃勉強が出来なくて、大変だったと言うけれど、先生は今僕らにこうやって全教科を教えているし、出来る人じゃないですかと。

僕は出来る人ではないですが、子どもの頃両親にも、家族にも多大な愛を注いでもらいました。途中不幸な季節はあったけれど、自分を信じる力を間違いなく僕は与えてもらったと思っています。

だから今の僕がここにいると思います。

僕がなぜ塾教師をやっているのかを最近分かってきたような気がします。小学校や中学校で、自分が置き忘れてきた大切なものを、塾生と一緒に再構築しようとしている気がするのです。

そしてもう一つ、親や家庭は子どもの成長にとって一番大切なものであることを、粛々と若い親御さん方に伝えていきたいということです。

愛は信じる力を子どもに与えます。そのことが教育で一番大切なことだと思います。

にほんブログ村 教育ブログ 塾・予備校教育へ  愛のクリックに感謝申し上げますo(_ _)oペコッ

かねごんのデビュー作   『僕の夢』

かねごんの受験応援ソング  『エール』  

かねごんの異色ブルース『かぶとむし』

【動画プロデュースby とよ爺先生

« 僕の好きな英雄 | トップページ | イーハトーブ宇宙実践センター »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

こんばんは、素晴らしい記事でした。
>愛は信じる力を子どもに与えます。そのことが教育
 で一番大切なことだと思います。
まったくその通りだと思います。
これを忘れている人が本当に多くて、悲しいばかりです。
私も先生と同じような思いをしています。
だから同じような思考回路を持っているのかも知れません。
子どもとの関係も、夫婦関係も何だか力関係が似ている
ようにも思います。

>自分が置き忘れてきた大切なものを、塾生と一緒に
 再構築しようとしている気がするのです。
塾屋なんてものは完全な人間ではないのですから、おそら
くみな同じようなことを考えていると思います。
生活苦で大学進学を100%諦めていた私に「大学を受けてみろ」とかねごん先生が知っている長兄に言われたのがちょうど高2の冬でした。
私はそれからウジウジしていて、高3の夏休み前から受験
勉強をし始めました。
それも何だか、お互いに似ています。
先生とは本当に面白い縁ですね。

(かねごん)
とよ爺先生いつもながら心温まるコメントを頂き有難うございます。学校の先生でもなく普通のサラリーマンでもなく、なぜ自分は塾教師という道を選んだのだろうと、この年になって思うことがあります。
先週とっても美し夕暮れがありまして、2階の教室から小学生の男の子たちと眺めていました。その時に思ったことを記事にしたしだいです。
とよ爺先生のブログを初めて読んだ時から、奥深いところで共鳴するものがありました。実際お会いした時もそうでした。僕もとっても不思議な縁だと思っています。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 家族の愛情:

« 僕の好きな英雄 | トップページ | イーハトーブ宇宙実践センター »